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COLUMN
2023.05.12
【後半】店舗物件の具体的な探し方と全体の流れ
それでは後半を見ていきましょう!
『【前半】店舗物件の具体的な探し方と全体の流れ』はコチラから
【後半の目次】
6.入居の申し込み
(1)申し込みに必要なもの
(2)融資について
7.入居審査
8.賃貸借契約の締結
(1)契約に必要なもの
(2)居抜き物件の場合に必要なもの
9.物件の引き渡し
(1)引き渡し時の注意点
(2)開業までの手続き
10.後半、全体のまとめ
6. 入居の申し込み
希望の物件を内見をし、「この物件を店舗として借りたい!」と決まれば次は申し込みに進みます。
申し込みは「書面で」行います。人気の物件は申し込みが重なることが多いため、早く申し込みをしないと2番手以降になってしまうことがあります。事前準備は物件探しの前に終わらせ、申し込みの際にはスピーディーに動けるといいですね!申し込み書面は不動産業者によって異なりますので、事前に確認をするためにも貰っておきましょう。
(1)申し込みに必要なもの
「法人」の場合
・法人謄本
・連帯保証人予定の代表者の本人確認書類(免許証や健康保険証)
「個人」の場合
・借主と連帯保証人の本人確認書類(免許証や健康保険証)
なお、外国籍の場合は「外国人登録証」や「在留カード」を替わり提出してください。
(2)融資について
費用を融資で用意する方は、申込書面提出時に以下の2点を不動産業者に伝えますので、事前に金融機関との相談が必要です。
①融資確定のうえ、契約を進めたい旨
②融資実行までのスケジュール
融資実行までに要する期間は金融機関によっても異なってきますので、申し込みと同時に事前に相談していた金融機関との融資手続きも開始した方がいいでしょう。
◎申し込みは取り下げられます
よく勘違いされる点ですが、申し込みそのものには費用はかからずキャンセルも可能です。スピーディーに書面で申し込みをすることにハードルを感じる必要はありませんのでぜひ覚えておいてください。
◎希望条件などの交渉は申し込み時、または事前に伝える
賃料や保証金の減額、入居時期の相談など、ご自身の希望条件は申し込み時点で必ず伝えます。ただ、条件交渉が不可の物件や状況もありますので、事前に相談している不動産会社に条件を伝えておくと、貸主側を理解している不動産業者であればアドバイスを受けられる可能性があります。
7. 入居審査
入居の申し込みを行った後は入居審査があります。申込者の内容や与信を見て判断・審査されます。連帯保証人を含む借主の支払い余力の確認をし、事業計画を求められることもあります。
審査結果が出る期間にはバラつきがあり、即日で返答がくることもあれば、条件交渉があったり複数の申し込み者がいたりする場合では1ヶ月かかることもあります。
借りる側としては、懸念やリスクを軽減し、安心感を与えられるような補足資料を提出することも考えましょう!
8. 賃貸借契約の締結
審査を通過すると、いよいよ賃貸借契約です。契約書を交わすことは、契約の成立を意味します。必ず、契約形態・年数・賃料・保証金だけでなく、退去時の原状回復の内容や保証金の償却・解約予告期間など、隅々までチェックをし納得のうえで契約をしましょう。なので契約書の事前確認の時点で出てきた不明点は契約前に解消してください。
(1)契約に必要なもの
契約時に必要な費用は不動産会社から「精算書」という形で振込先の案内をもらいます。
ほとんどが契約前日迄の入金を求められますが、同日もしくは契約後の入金でも構わないというケースもあります。融資を受ける予定の方は、約束の期日までに振り込みできるよう融資を受ける金融機関への根回しが必要なので、事前の相談・経過についても不動産会社に逐一報告した方が安心でしょう。
【必要書類】
◎「法人」の場合
・登記簿謄本
・印鑑証明
・連帯保証人分の書類(住民票・印鑑証明書・身分証明書・収入証明)
・連帯保証人承諾書
◎「個人」の場合
・契約者の住民票(印鑑証明書)、身分証明書、収入証明
・連帯保証人分の同様書類(住民票・印鑑証明書・身分証明書・収入証明)
・連帯保証人承諾書
物件によって異なりますが、各種証明書類は役所で入手する必要があります。こちらも事前に不動産業者へ確認しましょう。
なお火災保険が指定されている場合は契約時に同時加入のケースが多く、指定の保険がない場合でも、加入後速やかに保険証書の提出が求められます。
(2)居抜き物件の場合に必要なもの
居抜き物件の場合は、店舗に付帯された造作物について、前のテナントを売主とした「資産(造作)譲渡契約」を締結する場合もあります。(「造作売買契約」等、名称は異なる場合あり)
造作譲渡料(買取料金)が発生し、契約によっては造作譲渡に関する手数料もかかってきます。
内見時に確認した機器や設備類が譲渡対象に盛り込まれているかしっかり確認し、こちらも不明点などがあれば問い合わせてください。
契約後に何か不具合が起きたとしても、居抜きの造作売買では売主は契約後の責任を負わない旨を契約内容に盛り込むのが一般的で、売主に責任追及は出来ません。動作確認が必要なものがあれば事前確認はマストです。
9. 物件の引き渡し
契約後、鍵を渡された時点で物件の引き渡しは完了になります。契約前に物件に立ち入ることが可能な場合もありますが、契約開始前は保険適用期間前ですので注意が必要です。
(1)引き渡し時の注意点
スケルトン物件のトラブルはほとんどありませんが、居抜き物件では引き渡し後に、付帯していた設備がない、ゴミが残されている等のトラブルが発生する場合があります。なので、事前に「資産(造作)譲渡契約」をしっかり確認しておく必要があるのはこのためです。想定されるモノについてはリスト化しておくと確認漏れなくスムーズかもしれませんね!
(2)開業までの手続き
引き渡しを受け、特にトラブル等なければようやく本格的に開業に向けての準備です!オープンまでやるべきことが多いですが、抜け漏れなく余裕をもって開業準備を進めていきましょう。
◎工事が入る場合
「保健所」「消防署」へ相談をします。飲食店は開業前に保健所と消防署、それぞれから許可を得る必要があります。工事前に、工事内容を相談すると指定の基準を満たしているか教えてもらえます。
なお、収容人数が30人未満の場合は消防署への届出は不要です。
◎インフラ設備の手配
電気、ガス、水道、TEL、インターネット等
言うまでもないですが、開店のために必要なインフラ設備は必ず余裕をもって手配しておきましょう。
10. 後半、全体のまとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「店舗物件の具体的な探し方と全体の流れ」についてご紹介しました。物件探しの前のリサーチもとても大事なことが分かりましたね!開業に向けて準備することは沢山ありますが、『ミセギメ』では店舗物件のマッチングに特化している為、リサーチ段階の相談から実際の物件探し、契約、開業手続きに至るまで、充実したサポートを用意しております。まずは、お気軽にご相談から『ミセギメ』を利用してみてくださいね!
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