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COLUMN
2023.04.20
飲食店の席数の目安は?席の種類や配置する際のポイントも紹介
こんにちは!ミセギメジャーナルです!
飲食店の席数は、売上を大きく左右しますよね。
店舗の規模に対して、どのくらいの席数が目安なのでしょうか?
本記事では、飲食店の席数の目安を解説します。また、席の種類や配置するときに考えたいポイントなどもご紹介するので、店舗の開業や移転を検討してる方は、ぜひ参考にしてください。
飲食店の席数の目安
飲食店の席数の目安をご紹介します。店舗の広さや、従業員に対しての適正な席数の目安なども提示していますので、ぜひ参考にしてください。
厨房とフロアの割合
飲食店では、厨房と厨房以外のフロアに分けられます。厨房以外のフロアで席数を考慮しなければなりません。
まずは厨房と厨房以外のフロアの割合の目安を把握しましょう。
レストランやテイクアウト専門店の場合
厨房:3~4割
厨房以外のフロア:6~7割
セルフサービスやファーストフード店
厨房:2~3割
厨房以外のフロア:7~8割
接客や調理に時間をかけない業態ほど、厨房以外のフロアの割合が大きくなり、席数を増やせます。
カフェやファーストフードなど、単価の低い業態ほどなるべく多くの顧客を入れて、回転率を上げる必要もあるからです。
ただし、提供するメニューやコンセプトに応じて、厨房に必要な面積や設備は異なります。厨房の割合を小さくしすぎると、調理から食事の提供までの時間がかかってしまう恐れがあるので、注意しましょう。
1坪あたりの席数
次に、1坪当たりにおける席数の目安を紹介します。座席に使える坪数×席数で席数の目安を計算することができます。
フルサービスの高級レストラン(イタリアンレストランなど)
1坪:約1席
フルサービスのレストラン(ファミリーレストランや居酒屋など)
1坪:約2席
セルフサービス店(ファーストフード店など)
1坪:約3席
例えば、全体の面積が50坪のファミリーレストランの場合、厨房以外のフロアを7割とします。
7割=35坪なので、35坪×2席と考えると70席です。
しかし、通路、トイレなどのスペースも必要なので、フロアの隅々に席をレイアウトできません。
共用部のスペースも配慮して、間取りや席数を検討してください。
従業員に対する席数
従業員1人当たりの席数からも、目安を計算できます。
メニューや接客の方針などによって、必要なスタッフの数は変動しますが、一般的な飲食店において、スタッフ1人当たり5-10席程度です。
フルサービスの場合、席数に対して従業員の人数を少なくしすぎると、調理や接客に時間がかかり、顧客を待たせてしまいます。
顧客満足度が下がると、リピーターと売上の減少に繋がるので注意しましょう。
テイクアウト専門のファーストフード店なら、単価は低くても、接客の時間が少ない分だけ、従業員の人数を減らすことができます。利益率を上げるために、人件費と顧客単価、回転率を検討しましょう。
席の種類や特徴
飲食店の席には、さまざまな種類があります。飲食店の業態やコンセプトに応じて、適切な席を配置することが大切です。
席の特徴を理解して、適した業態を確認しましょう。
テーブル席
テーブル席は、テーブルに独立した椅子が設置される席の種類です。
椅子は、ソファや固定されたベンチの場合もあります。
後に紹介するボックス席との違いは、
・テーブルを区切る仕切りがない
・テーブルを移動させられる
ことです。
可動式テーブルを配置すれば、使用されない椅子を他のテーブルへ移したり、テーブル同士を繋げたり、顧客の人数によって柔軟に席数を調整できます。
また、イベントや貸し切りに応じて、テーブルと椅子を撤去することもできます。
一方でテーブル席は広いスペースを使用するため、配置できる席数が限られます。奇数のグループ客が使用すると、空席が生まれる点もデメリットになります。テーブル席だけをレイアウトすると、グループ客の滞在時間が伸びて回転率が悪くなる恐れもあるので、注意しましょう。
個室
個室席は、壁や建具で仕切られた席の種類です。完全に仕切られていない半個室タイプや、壁や建具で完全に仕切られた完全個室のタイプがあります。個室席は、焼肉店やフレンチレストランなどの業態の飲食店に適しています。
プライベート空間をレイアウトできるため、顧客がくつろいで飲食しやすく、客単価を上げることができます。
しかし、回転率が低くなりやすい点が、デメリットです。またテーブル席やボックス席よりもスペースを要するため、完全個室をレイアウトすると席数が少なくなります。
カウンター席
カウンター席は、横長の台にひとり掛けの椅子が配置されている席の種類です。一般的な飲食店のカウンター席には向かい合う椅子が配置されず、厨房に面した壁沿いや窓際などにレイアウトされます。幅広い業態の飲食店に導入できる席です。
テーブル席に比べると、カウンター席には1人ずつ座れるため、ひとりで飲食したい顧客からのニーズがあります。
しかし、カウンター席同士の距離を近づけすぎると、狭く感じてしまいます。
ボックス席
ボックス席は、パーテーションや腰壁で区切られた対面式の席の種類です。
ファミリーレストランや回転寿司店、焼肉店など、ゆっくりと飲食を楽しめる業態の飲食店に採用され、壁際や窓際にレイアウトされていることが多いです。
テーブル席との違いは椅子の背もたれが高い点や、座り心地の良いソファが設置される点などです。
通路側に目隠しを設置することで、半個室のようにデザインすることもできます。家族の食事会や女子会などを目的とするグループ客に人気の席です。
しかし、テーブル席と同じく、2~3人の少人数グループがボックス席に座ると、空席が生まれるデメリットがあります。
少人数に対応できるカウンター席や、可動式のテーブル席をレイアウトにいれることを検討しましょう。
席の配置で考えるべきポイント
配置する席数を計算できたら、安定した売上を獲得できるように、席の配置と同時に考えるべきポイントを押さえましょう。
席の種類を組み合わせる
まず、席の種類をバランスよく組み合わせて配置することがポイントです。
配置される席の種類によって、顧客の滞在時間や回転数が変わり、売上に影響するからです。
一般的に個人で利用されるカウンター席の滞在時間は短いため、回転率が上がります。しかし、グループで利用されるテーブル席やボックス席、個室席を増やすほど、回転率を上げにくくなります。
グループ客を案内できるようなテーブル席やボックス席、個室席に加えて、1~2名で来店する顧客に対応するためにカウンター席を配置することを検討しましょう。
売上を伸ばすためには、滞在時間と回転率を計算したうえで、席の種類を組み合わせることが重要です。
単価を上げる
また単価を上げる点も、飲食店の席を配置するときに考えたいポイントです。席数を増やせない場合には、原価率やメニュー、サービスを改善して、客単価を上げましょう。
例えば、メインとサラダやドリンクなどのサイドメニューを合わせたセットメニューを開発すれば、滞在時間を変えずに客単価を上げることができます。また、原価率の低いメニューを開発して、利益率を上げる方法もあります。
回転率を上げる
そして、回転数を上げる点も欠かせません。席で食事をしていない待機時間を短くすることが必要ですので、次の点を検討しましょう。
・セルフオーダー、テーブル会計などのシステムの導入
・従業員の数
・調理、配膳、片付けの方法
注文から片付けまでにかける時間を短縮できるように、必要な従業員の数やシステムなどを導入しましょう。
しかし、しっかりと利益を確保できるように、人件費やシステムの導入にかかる費用などを計算してください。
まとめ
本記事では、飲食店の席数の目安と席の特徴などを解説しました。
売上を左右する席数は、目安を基によく計算して配置することが大切です。
自分の店舗のコンセプトや規模に合わせた席数を確保するために、紹介した席数の目安を参考にしてくださいね。
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