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COLUMN

2023.04.17

コンセプトの設計方法と実現させるために必要な4つのポイント

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こんにちは!ミセギメジャーナルです!

いい店舗を経営するためには、そのお店の看板となるコンセプトはかかせませんよね。本記事では、店舗のコンセプトを設計する方法と、そのコンセプトを実現させるために必要なポイントを解説します。

・これから店舗を開業、リニューアルを検討している

・コンセプト作りはどのように行えばいいのか分からない

・コンセプトをスムーズに設計する方法を知りたい

という方は、ぜひ本記事を参考にコンセプト設計に取り組んでみてください。

店舗にコンセプトが必要な理由

そもそも、なぜ店舗にコンセプトが必要なのでしょうか?

コンセプト設計を始める前に知っておくべき内容なので、ぜひ参考にしてください!

明確な事業計画書を作成するため

店舗のコンセプトは、事業計画書を作成するためにも必要です。

コンセプトに基づいて事業計画を作成すれば、一貫した事業方針に沿って明確な事業目標を示せるからです。

事業計画書は、特に融資や補助金などを申請するために必要な書類です。事業の方針や目標などが曖昧だと、申請が通らない恐れがあります。店舗経営の将来性を評価してもらうために、店舗のコンセプトを活用して共感してもらえる事業計画書を作成しましょう。

基本方針を決めるため

コンセプトは店舗経営の基本方針となります。

店舗経営の基本方針であるコンセプトに基づくことで、商品・サービスの開発や内装のデザインにおいて一貫性を持たせることができます。

例えば従業員の明るい接客を魅力とする飲食店に、静かで暗い内装をデザインしてしまうと、顧客に違和感を与えてしまう恐れがあります。一貫したコンセプトに基づいてサービスや内装を決めることで、顧客に店舗の魅力やオリジナル性を伝えましょう。

競合店との差別化

そして競合店との差別化を図る点も、店舗にコンセプトが必要な理由です。競合店にはない、自店舗ならではの商品やサービスを提供することで差別化を図ることができます。

どこにでもあるようなコンセプトの店舗を開業してしまうと、コンセプトの似ている競合店との価格競争に巻き込まれてしまう恐れがあります。

オリジナリティのあるコンセプトで競合店との差別化を図りましょう。

店舗コンセプトの設計方法と流れ

店舗にコンセプトが必要な理由を理解した上で、コンセプト設計の流れと方法を確認しましょう。市場調査からブランディングまで流れに沿って、具体的な方法をご紹介します。

①市場調査

店舗のコンセプトを設計するために、まず市場調査をしましょう。

市場調査をすることで、顧客のニーズや競合店のコンセプトなどに関する情報を入手することが可能です。市場調査の目的を明確にして、調査するエリアや情報を絞りましょう。

②競合の分析

次に、出店エリア内を調査したら、競合店のコンセプトを分析しましょう。

消費者ニーズに応えるために、競合が提供している商品・サービスの付加価値や内装・外装のデザインまで分析することがポイントです。

③自店のターゲット選定とポジショニング

次に市場調査と競合分析を踏まえて、ターゲティングとポジショニングを行ってください。ターゲティングは、市場調査した情報と自店舗の強みを踏まえて、ターゲットとなる顧客層を選定します。例えばエステサロンのターゲットを決める際に、若年層と高齢層の求めるサービスは異なります。

そして、競合分析を踏まえて市場における自店の立ち位置を明確にするのが、ポジショニングです。例えば若年層向けのエステサロンといっても、痩身ダイエットや美容脱毛、リラクゼーションなどのメニューがあります。

開業エリア内で競合店との差別化を図れるポジションを選びましょう。

④調査を基にコンセプトをまとめる

さらに自店舗のターゲットとポジションを決めたら、コンセプトの言語化をしてみましょう。

5W2Hに沿って言語化すると、より具体的なコンセプトができるのでおすすめです。

今回は惣菜を販売する店舗を例として、コンセプトを言語化しました。

Why(なぜ)→食卓ですぐに出せる食事を提供するために 

What(何を)→新鮮な食材を使った手作り惣菜を

Where(どこで)→デパートの地下で

When(いつ)→8:00~18:00に

Whom(誰に)→主婦や通勤客へ

How(どうやって)→テイクアウトで

How much(いくらで)→100g=300円

5W2Hによりコンセプトを言語化する際は、事業内容と顧客のニーズが一致したコンセプトを設計する必要があるため、全体的にまとまりがあるか確認しましょう。

⑤ブランディング

最後に設計した店舗のコンセプトを消費者へ端的に伝えるために、店舗のブランディングを行いましょう。

具体的には、キャッチフレーズを考案するのが最適です。Webサイトやチラシなどに記載すれば、店舗のイメージ定着や宣伝広告などの効果を期待できるからです。

例えば惣菜の販売店のキャッチフレーズとして、「栄養価の高いお惣菜」「作りたて新鮮な味」など、ターゲットとする顧客層のニーズや自店舗の強みを踏まえて、分かりやすい表現を入れましょう。

コンセプトを実現させるために必要なこと

理想的な店舗のコンセプトを設計できても実現させられなければ、集客や売上を伸ばせません。そこで、設計したコンセプトを店舗経営に実現させるためのポイントをご紹介します。

コンセプトを基にした事業計画書を作成

店舗のコンセプトを実現させるポイントとして、まず設計したコンセプトを事業計画書に反映させましょう。事業計画書に店舗のコンセプトを反映させることで、一貫した品質の商品・サービスを提供しやすくなるからです。

なるべく具体的に店舗の業種・業態や商品・サービスの魅力などを記載することがポイントです。コンセプトからぶらさずに方針をまとめれば、説得力のある事業計画書が作成できます。

コンセプトに沿ったデザイン

次にデザインで表現する点も、店舗のコンセプトを実現させるポイントです。顧客が入店~退店するまで、一貫したコンセプトを感じてもらえるように、店舗の内装をデザインしましょう。

また、店舗の外観からもコンセプトを感じてもらえるように、デザインを検討しましょう。通行人やドライバーからの注目を集めるデザインや店内の様子を紹介するデザインなどが必要です。

コンセプトと内外装のデザインに違和感のないように、客観的にデザインを考案しましょう。

コンセプトを店内接客に反映させる

さらに接客方法に活かす点も、店舗のコンセプトを実現させるポイントです。例えば、賑やかな居酒屋とリラックス目的のエステサロンでは、従業員に求められるスピードや表情、接客対応が異なります。

そこで、従業員の挨拶や言葉遣いなどの接客やクレーム対応などをコンセプトに沿ったものにしましょう。従業員によってばらつきがないように、マニュアルにまとめたり、店舗のコンセプトを説明しながら社員研修を行うといいでしょう。

定期的な経営状況の分析

コンセプトを実現させるポイントとして、定期的に店舗経営を評価・改善し、分析することも忘れてはなりません。コンセプトを実現させるまでには時間がかかるので、定期的に達成度を分析しながら改善していきましょう。

また、コンセプト設計段階の消費者ニーズや競合店の経営状況は固定されておらず、市場に合わせて変化します。自店舗の強みやオリジナル性を大事にしながらも、市場の動向を敏感に捉えて、柔軟な対応も必要です。

まとめ

本記事では、店舗のコンセプト作成方法と、設計したコンセプトを実現させるポイントをご紹介しました。

自分の店舗経営を成功させるためには、コンセプト設計はとても重要です。

顧客ニーズを正確に捉えたコンセプトを設計するためにも、時間をかけて準備しましょう。

これから店舗のコンセプトを設計する予定のある方は、ぜひ本記事を参考にコンセプト設計に取り組んでみてください。

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