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COLUMN
2023.05.02
飲食店を出店する場合は防水工事はやったほうがいい?金額はどれくらい?
皆様こんにちは!ミセギメジャーナルです!今回は飲食店を出店する場合は防水工事はやったほうがいい?金額はどれくらい?について解説していきます。
店舗の内装は、デザインが美しい、おしゃれといった見栄えにあたる部分以外に、事業を行う上で必要不可欠なものもあります。
その一つが飲食店等で実施する厨房の防水工事です。
飲食店の防水工事が必要な理由は簡単です。
飲食店はなぜ防水工事が必要なのか?
①店舗がオープンした後に水漏れ発生した場合、厨房器具類を全て移動させて、防水修理をするのは難しいため。
②店舗を休業し、防水工事を実施している間は売上が取れないため。
③階下の店舗や天井に水漏れさせると、その稼働費保証や人件費etcの保証が必要となり莫大な金額がかかるため。
上記のようなリスクを避けるために、飲食店を運営する際には防水工事も実施するべきといえます。
絶対に防水工事やったほうがいいの?
例えば中華料理店のように油が飛び散ったり、油を多く使用する店舗、ラーメン屋のように湯切りで水を多く使用する店舗、その他、居酒屋のような店舗の場合は必ず防水工事を行うべきです。
例え小さな店舗であっても、居酒屋のような店舗の場合は、オペレーションをアルバイトが行うことが多く、厨房を清潔にドライに保つという管理能力が十分でないことが多いため、万が一に備えて防水工事を行うべきでしょう。
一方でカフェテリアのような軽キッチンで充分対応出来るレベルであれば、防水工事は必要ないかもしれません。
このあたりは経験豊富な内装業者や防水工事業者に相談して、実際のオペレーションを想定しながらやるかやらないかを決めて下さい。
防水工事にかかる費用と工期は?
防水工事にかかる工期は+1週間、金額は厨房の広さによりますがおよそ+100万円程度かかります。
防水保証書を発行してもらおう
防水工事を行う場合は必ず「防水保証書」を発行してください。
信頼できる防水業者であれば、防水保証書を発行してくれます。
また重要なポイントとして、工事契約書を交わす前に、必ず、①防水保証書は発行できるのか、②何年の防水保証書なのか、先の2点を確かめて下さい。
保証期間については、飲食店の厨房の場合、水をあまり使わないとしても、10年の防水保証書を付けてくれれば安心です(こちらは業態や契約などにより10年間分も不要なこともあります)
ドライキッチンとは?
漏水によるトラブルを防ぐ意味はもちろんですが、衛生上も厨房を水浸しにしないことを厚生労働省は推奨しています。
その考え方をドライキッチンと呼びます。
ドライキッチンというと「水洗浄をしない厨房」と誤解されがちですが、本来のドライキッチンとは「厨房内を水浸しにしないで、清潔な乾いた状態に保つ」ことを呼びます。
※よって全く水を使わないわけではないため、例え ガス厨房でも電化厨房であっても、床の「水洗浄」自体は必要になります。
ドライキッチンのメリット
従来の厨房(ウェットシステム)と異なり、床を極力濡らさずに乾いた状態を保ちながら運用する方式です。
あくまで極力乾いた状態を維持することを目的としているため水を使わないというわけではありません。
以下が大きなメリットです。
①衛生面
・バクテリアの原因となる水の床への滞留を防ぎ、細菌やカビの繁殖が抑えられ、床面からの跳ね水による二次感染の防止に有効です。
・作業ごとに汚染区域と非汚染区域が明確に区別されるため、衛生管理の徹底を計ることができます。
・湿度が上がらないため清潔です。
②オペレーション面
・床が乾いているため滑って転ぶなどの安全面が優れています。
・長靴や防水前掛けが不要で負担が減ります。
・厨房から料理を客席に運ぶ際に、客席の床が汚れにくくなります。
厚生労働省の「大量調理施設衛生管理マニュアル」においても、施設のドライシステム化が推奨されています。
またドライシステムに対応した機器類は、水をこぼさずに店舗を運営するための様々な工夫がされております。
おわりに
常に床が水浸しになる環境では、防水工事は必須であること、ただしコストや工期、衛生面やオペレーション面では出来る限りドライキッチン化を進めるべき、ということがお分かりいただけたでしょうか?
「自分の飲食店の場合はどうしたらよいか?」などご相談がある場合は是非ミセギメまでお問い合わせください。
ミセギメでは、物件選びからご相談いただけます。どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
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