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COLUMN

2023.04.23

【前半】飲食店開業に欠かせない事前準備をご紹介!

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こんにちは!ミセギメジャーナルです。

今回は飲食店開業に必要な準備とは何なのか、をお伝えしていきたいと思います。

さっそくですが、飲食店の閉店率を知っていますでしょうか。1年目で約3割、 2年目になると約5割、3年目では約7割にも達してしまうといわれています。これを知ってしまうと、せっかく開業を考えている方でも躊躇してしまう人は多いのではないでしょうか。

しかし厳しい市場環境や逆風の中でも、繁盛している飲食店も数多く存在することは確かです。それらの繁盛するお店、はたまた廃業に追い込まれてしまうお店に違いはあるのでしょうか。この記事では、

申請や開業資金など飲食店の開業に向けた事前準備、そして開業した後の税金や集客方法にて前半・後半に分けてまとめましたのでぜひご覧ください!

【この記事の目次 ~前半~】

・飲食店の経営方法は?

・開業する前に準備しておくこと

 ー開業準備①計画・決定

 ー開業準備②開業に必要な申請

 ー開業準備③資金繰りについて

・開業にはどのくらい資金が必要なの?

 ー必要な資金一覧

 ー資金の調達方法

 ー開業資金を抑えるには

・前半のまとめ

飲食店の経営方法は?

飲食店の経営方法は大きくフランチャイズ個人経営の2つに分けられます。まず開業の前に経営方法についてそれぞれの特徴とメリット・デメリットをみてみましょう!
 
◇フランチャイズ店
フランチャイズはFCと略され、フランチャイズの本部と契約し商標やブランドの使用権、サービス・商品の提供権を得て経営ができるビジネスモデルです。
 
FC開業における最大のメリットは「運営ノウハウの提供」ですよね。仕入れ・接客・集客など、運営にまつわることやマネジメントまで全てのノウハウを、個人経営に比べ時間や労力少なく得ることができます。しかしその分、F C本部に加盟料やロイヤリティを支払う必要があり、開業資金は個人経営店に比べ大きくなるのが特徴といえます。
 デメリットは加盟FCのブランドによって集客が左右されてしまう点です。特に飲食店のF Cビジネスは、クリーニング店やコンビニなどに比べるとトレンドの移り変わりが早く、今繁盛しているブランドが3年後、5年後には廃れている、というケースも非常に多くありますので慎重に検討していきましょう。
 
◇個人経営店
個人経営店は自前で用意した資金とブランドで経営するスタイルですので、F C経営のように制約がなく自分の思い描く業態を実現できることが最大のメリットであり、頑張った分がそのまま自分の収入に直結します。大きなやりがいがある反面、当然ながら全ての事柄がオーナーの責任のもと行われますので、フランチャイズ店に比べると多少の不安定さはあるかもしれません。

開業する前に準備しておくこと

飲食店を長続きさせるためにも、必ず準備しておくこと、学んでおきたいことがいくつもあります。法律的に済ませなければならないこともありますが、順調に経営していくために必要な準備や知識もありますので何をどのように進めていくのか、しっかりと計画を立て準備していきます。

開業準備①計画・決定

◇コンセプトの決定
飲食店を経営するにあたり『どのような店舗にするか』というお店のコンセプトが必要です。柱となるのは、「なにを」「どこで」「誰に」「どのように」提供するのかという点です。出店エリアにあわせた客層や単価、集客方法や会計方法をイメージし決めておきましょう!
◇事業計画書の作成
これからどのように事業展開していくかという計画を明確にする事業契約書ですが、融資を受ける際など対外的な事業説明のためにも使えますので準備しておいた方がいいでしょう。
◇エリアの決定・物件探し
こちらはコンセプト、事業計画書の作成と同時に始めましょう!物件探しは予想以上に時間がかかる場合も多く、早めに始めておくことで条件に合う物件に出会う可能性も高くなります。物件探しにおいては「売上に対する家賃比率」の設定が重要です。リスクを下げるためにも、想定している売上に対し家賃が10%以下とするのが目安になります。
◇資金調達
自己資金で不足がある場合は、融資の申込みをしたり補助金や助成金を調べたりする必要があります。最近ではクラウドファンディングで資金の一部を調達する手法もあります。物件探しにも影響が出てくるので、事業計画書が完成したら早めに動いた方がいいでしょう。
◇仕入先・提供商品・価格の決定
どのようなルートでどういったものを仕入れるか、それを使ってどのようなメニューを提供するかを具体的に決めていきます。価格決定もエリアや客層を想定し設定する重要なポイントです。
◇必要資格の取得
これらと同時に必要な資格の取得を進めていかなければなりません。すべての開店準備が整っているのに資格取得だけが間に合わないというケースもありますので、食品衛生責任者・防火管理者などそのお店で必要な資格を把握しておきましょう。

開業準備②開業に必要な申請

飲食店の開店には法律的にしなければならない申請があります代表的な申請は次のようなものです。
 
◇飲食店営業許可
食品の調理や飲食物の提供をする店を営業するためには必要な申請です。店舗の設備や食品衛生責任者についての決まりが設けられています。所轄の保健所から申請を行います。
◇深夜酒類提供飲食店営業開始届
深夜0時以降に酒類を提供する場合に必要な申請です。こちらは警察署へ届け出ます。

▶エリアによっては深夜営業をNGとしているところもあります。まずは用途地域を確認しましょう!

 用途地域とは?はこちらの記事を参考にしてみてください。
◇開業届
管轄の税務署に対する申請です。事業開始から1カ月以内に提出する必要があります。

開業準備③資金繰りについて

 開店したあとは日々の業務で忙しく、経営に必要な知識などを学んでいる時間はおそらくないでしょう。オープン前までに次の2つについては意味を理解しておきましょう。
◇原価率
原価率は『お店の経営状態』を知る上で必ず把握してきます。飲食店における原価率とは、「売上に対する料理や飲み物等の材料費の割合」です。原価率を把握しコントロールすることが営業利益の確保と安定化につながります。
◇売上予測
原価率が過去から現在の経営状態を把握できるものであれば、現在から未来に向けて計画を立てるために必要なのが「売上予測」です。売上予測が算出できなければ今後の経営展開を考えることはできません。売上予測を算出すると、今後どのような経営が必要かが必然と見えてきますのでとても重要です。

開業にはどのくらい資金が必要なの?

飲食店を開業するときに一番気になることは、「必要資金」ではないでしょうか。いったいどれくらいの資金が必要で、その調達方法にはどのようなものがあるか見ていきましょう。

必要な資金一覧

◇物件取得費
店舗として使用する物件は賃貸・購入の選択肢があります。多くの場合はテナント募集に問い合わせる賃貸でしょう。賃貸の中でも設備や内装がそのままの「居抜き物件」、内装をはじめから考えられる「スケルトン物件」など、その場所や店舗の状態によって費用は異なります。保証金に関しては賃料のの約10カ月分が必要といわれます。賃料に関しては立地がよければ高くなるのは必然ですので、事業計画と想定する売上予測から適切な必要経費を算出しておきましょう。

▶購入か賃貸か、気になる方はこちら!

事業用物件って何? 賃貸や購入、メリットやデメリットは?
◇店舗設計費・工事費
スケルトン物件であれば居抜き物件よりこの費用が多くかかってきます。外装・内装の工事、設備の工事や設置などを見積もっておく必要があります。
◇備品類・その他
飲食店には備品として食器や調理器具が必要なのはもちろんですが、電話やパソコンも必要です。また、ホームページや宣伝チラシの作成費用など販促ツール費用も考えておかなければなりません。
◇運転資金
お店を開店出来たとしても、一瞬で資金が空になってしまっては本末転倒です。初めの運転資金とし

て、仕入れ費用・家賃・人件費などはあらかじめ準備しておきましょう。

▶店舗ごとに必要な賃料や相場をまとめた記事はこちら!

テナントとは?気になる賃料相場や手数料についても解説!

資金の調達方法

上記のように開店に必要な資金がない場合はどのように調達するといいのでしょうか。資金の調達方法として次のようなものがあります。
 
◇知人・親族から借りる
足りない分の資金を知人や親族から借りて開業し、経営が軌道に乗ってから返済する方法です。後々のトラブルを避ける、信用されるためにも、契約書は必ず交わしてください。
◇公的機関から借りる
最も多く利用されているのは、日本政策金融公庫の「新創業融資制度」です。銀行に比べ低金利ですが指定の要件を満たしている必要があるので確認してみてください。
◇共同経営にする
同じ経営方針や想いを持つ人と共同で開業することで資金も折半する方法です。ともに課題を乗り越えていける人物と出会えたなら相乗効果で大きな成功に結びつく可能性もあります。
◇クラウドファンディング
近年増えているのがこの資金調達方法です。インターネット上でリターンを設定した投資を呼びかけ、開業後に見返りを準備しておく方法です。資金集めの段階から宣伝になるというメリットがありますが、資金調達達成の予想が難しく、もし目標額を集められたとしても開業直後の多忙な時期にリターンを準備するため、事前によく計画する必要があります。
 
どの方法もすべてメリットやデメリットがありますので、自身の店舗に合った方法を見つけると良いでしょう。

開業資金を抑えるには

上記のように、飲食店を開業する前段階で多くの資金を準備しなければなりません。せっかく理想の店舗を計画しても資金が追い付かないのであれば本末転倒です。

店舗経営するにあたり、できる限り費用を抑え必要な部分にきちんと配分できるよう、まず考えられる資金削減には、やはり「居抜き物件」を借りることです。テナントには「スケルトン」と呼ばれるものと「居抜き」と呼ばれる2種類がありますので、自身の資金繰りに合った物件を探していきましょう。
 
◇スケルトン物件

設備や内装などが一切ないまっさらな状態の物件のことです。ゼロから店舗設計と工事を行い、設備も整える必要があります。内装はもちろん、調理スペースの広さなどを自由に決められますが初期費用が大きくなってしまいます。
◇居抜き物件

前の借主が残していった椅子やテーブルなどの設備、内装や調理備品などが残っている賃貸物件(店舗)のことを言います。内装や外装に最低限の手を加えるだけで自分の店としてオープンできます。看板、メニューなどを用意するだけですぐに開店が可能なので、賃料の節約にもつながります。

▶居抜き物件について知りたい方はこちら!

【初心者向け】居抜き物件ってどんなもの?メリット・デメリットも解説!

前半のまとめ

ここまでいかがでしたか?開業資金の準備はもとより、計画や予測もその後の経営に大きな影響を与えますので、しっかり準備して進めていけたらいいですね!

後半の記事では、飲食店を開店したその後について、運営や税金、集客方法等についてお伝えしていきます。『ミセギメ』では、物件探しのご相談から開業まで、幅広くサポートしております。ぜひ飲食店開業を考えている方は活用してみてください!

【後半】飲食店をいざ出店!その後はどうする?

▶さっそく物件を探してみる方はこちら!

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