良い「立地」でテナント物件を見つけるテクニック

こんにちは!ミセギメジャーナルです!今回は『良い「立地」でテナント物件を見つけるテクニック』について解説します!

人が通らない山の中にお店を出したいとは誰も思わないかもしれません。でも、そんな不便なところでも行列をつくるような人気のお店もありますね。逆ににぎやかな駅前でもお客様がいないお店も。お店をつくるのは本当に難しいものです。お店をつくるとき、しっかり考えなければならないのが「立地」です。どうすれば繁盛するテナントを選ぶことができるのか、考えていきましょう。 

「立地」とは?

お店をつくるのに大切な要素の1つが「立地」です。その字の通り、お店がどんなところに立っているか、という意味。よく聞くのは「駅前に店を出せば、人通りも多いからお客様を集めやすい」という評判ですね。こういうことを「良い立地」と言います。

商売は人が来てくれて成り立つもの。だから、人が来てくれやすい場所が良い立地だと言えます。

お店をつくる人があわてて不動産屋さんに行くと失敗することが多いのは、物件の立地について知らないまま契約してしまうのが原因だと言われます。

例えば、次のような言葉で勧められた物件があると考えてください。

「駅から徒歩3分。広い道に面してすごくにぎやかなところですよ」

すごく繁盛しそうな立地だと感じてしまいそうです。でも、これだけでこの場所を良い立地だとは決められませんね。なぜでしょう?

そう、次のようなことが考えられるからです。

✔️広い道に自動車がいっぱいでにぎやかだけど、歩いている人は少ないかもしれない

✔️駅に近くても、通勤する会社員が急いで通り過ぎるだけで、そのお店に興味を持つ人は少ないかもしれない

こう考えると、お店を出したい街を知らないままで不動産物件を見るのはとても危ないことだと分かります。不動産屋さんも、もちろんだますつもりはありませんが、あなたが集めたいお客様がどんな人かは知らないのです。

『立地調査』に出かけてみましょう

どの道にどんな人が歩いているか、ゆっくり見ていきましょう。

平日の朝、昼、夜、週末の朝、昼、夜など、さまざまな状態で何度も観察します。

ライバル店がそこにあって、どれくらい繁盛しそうかも見落とさずに!

「立地」と「商圏」はつながっています「商圏」とは?

「立地」と似た言葉として、「商圏」という言葉があります。「立地」はお店自体がある場所のことで、そこにどんな風に人がやってくる条件があるか、を考えるものです。

一方、「商圏」はそのお店にやってくる人が住んでいる場所、と考えて良いでしょう。例えば、エステサロンを経営するとしたら、徒歩圏内に大きなマンションがあって、たくさんの子育て世代が住んでいるなら、それは素晴らしい商圏でしょう。理科系の大学があって、男子学生ばかり住んでいる、となれば、エステサロンには向かない商圏ですね。

一般的には商圏はお店を中心に円を描いて、その範囲にターゲットとするお客様がどれぐらい住んでいるか、という考え方をします。エステサロンなら普通は1~2キロの半径で、徒歩15分から30分、自転車を使ってきてくれるぐらいの距離と考えましょう。駐車場を用意できるなら半径5キロぐらいに広がります。近くに大きな無料駐車場を持ったショッピングモールがあれば、もっと遠いところからもお客様が期待できます。

円を描けば全部のお客様が来てくれるわけではありません。その円の中に鉄道や川が横切っていたら、その反対側からは人が来づらくなります。また、同じ円の中にライバル店があれば、そちらに近い人はライバルの方を選ぶ可能性があります。

どんなに大きな商圏でも、あなたのお店の方に人が来なければ意味がありません。しっかり街を観察して、どこにどんな人の流れがあるかをつかみましょう。不動産屋さんに行って物件を内見したとき、その通りの人の流れがだいたい分かるぐらいには勉強しておくことが大切です。

『商圏』の考え方

お店を中心に半径1〜2キロの円を描いて、その範囲内にどのくらいの人が住んでいるか、を考えましょう。インターネットや市役所などで調べる事ができます。

実際にお客様を思い浮かべながら街を歩いてみましょう

立地を調べるには、自分が出店したいと思う街へ何度も足を運ぶことが不可欠です。平日は曜日によって、また週末には全く様子が変わるかもしれません。また、朝はにぎやかでも、昼間には人通りが絶えてしまう街も多いものです。曜日や時間帯を変えて何度も見ることが大切なのです。

そのとき、「こんなお客様に来てほしい」と思うお客様のイメージをしっかり持っておきましょう。「
主婦の方が夕食の買い物のついでのようなタイミングで来店するお店なのか、お勤めの方が休みの日に来てくれるのか。年齢はどれぐらいでしょう。ファッションは? 収入はどの程度? そうしたことをしっかり考えておくことが大切です。

街に出たら、慌てずに駅前のカフェでお茶を飲むのがお勧めです。
まずは窓から、街ゆく人を観察しましょう。歩く人は右から来ますか、左から来る方が多いですか? どれぐらい急ぎ足ですか、ゆったり歩いていますか? 人が、どんな方向にどんな目的で歩くところか、という観察はとても大切です。

テーブルに地図を広げて、「ここに大きなスーパーがあるんだ」「この向こうは商店街になっているんだ」と確認します。スマートフォンの地図アプリとつきあわせて頭に入れていけば、あとでスマートフォンを頼りに歩きやすくなります。

カフェの窓から、「今通った人、あんな人が来てくれるといいな」と思った人がいたら、その人をメモしましょう。「ターゲット顧客」がどんな人で、この街にはどちらの方向に多く住んでいるのか、考えながら街を歩くことができます。

説明しやすい、伝えやすいかが重要なポイント

立地を考えるとき、「どれぐらい人に伝えやすいか」というのは大切なことです。「〇〇というスーパーのはす向かい、そうそう、そのビルの2階」といった形で場所をお友達に電話で伝える状態を想像してみましょう。

これが説明しやすいということは、お客様がチラシやホームページを見た場合にも、「あ、あそこだな」と分かりやすいということになります。どこだか理解できない場所には、人は「行ってみよう」という気持ちになりにくいもの。

説明しやすい場所は人の印象に残りやすく、ずいぶん後になっても「あのあたりに確かエステサロンがあったかな」と思い出しやすくなります。街のイメージがお客様側にあれば、「あのあたりだったら駐車場もあるし、スーパーにお買い物のついでにちょっと寄ってみようかな」という気持ちになりやすいでしょう。

逆に、選んだ場所がちょっと説明しにくい場所だった場合は、どうすれば良いでしょう? その場合は略地図を描いてみることをお勧めします。その地図に、道案内の説明文を書き添えます。目印になる駅やスーパーなどから、どう説明すれば店の場所を分かってもらえるか、できるだけ短い文章で書いてみましょう。

理想の店舗物件を見つけるコツ・店舗物件の探し方と選び方を解説します!

こんにちは!ミセギメジャーナルです!今回は、なんとなくを明確に!理想の店舗物件を見つけるコツ|店舗物件の探し方と選び方について解説します。

自分の店をオープンさせたいけど、場所はどこら辺がいいか、どんな物件にしたらいいのか、物件探しはどうやったらいいのかわからない。店舗物件探しは店舗開業のための大きな一歩になります。

上記のように、店舗のオーナーは様々な観点から最適な物件選びをしなければなりません。この記事では店舗オープンに向けた準備の第一歩でどんなことをしたらいいのかについて説明していきます。

物件探しの流れとは

まず初めに、どのような流れで物件を探していけばいいのかを見ていきます。物件を探す前にもしくは並行して進めなければいけないこともありますので、一つ一つ着実に確認していきましょう。実際の物件探しは、主に次のような流れになります。

①事業計画の作成
②希望物件の条件を決める
③物件を探す(内見)
④申し込み
⑤入居審査
⑥契約
⑦引き渡し

では、一つ一つについて説明していきます。

①まずは事業計画の作成

物件を探し始める前にまずは、事業計画を作成します。ここでは、どのような業態の店をどのような場所で、どれくらいの規模で、どれくらいの収益を見込んで行うかを考えていきます。この計画次第で、どのような物件を探すべきなのか、どのような物件を選ぶべきなのかが決まってきますので、じっくり考えてください。詳しくは次の章で詳しく説明します。

②希望物件の条件を明確に

事業計画が作成できたら、次は店舗に求める希望の条件を考えていきます。この条件にはある程度幅を持たせること、また、妥協できる条件、絶対必要な条件を分けて考えておいたほうが賢明です。詳細については、後ほど詳しく触れていきます。

③物件探し〜内見まで

実際に希望に沿う物件が見つかれば、実際に足を運んで、ご自身の目で確認しましょう。実際に見てみなければわからないことも多々あります。

南向きの窓があるが近くにある建物や木にさえぎられ光が入ってこない、店舗の入り口となるところがわかりにくい、建物が老朽化して雨漏りするなど、実際に足を運んだからこそ気づくこともあります。

さらに、造作譲渡(居抜き売却物件)の場合には、譲渡対象の機器がどこまでなのか、設備に欠陥は無いか、機器の動作に問題はないかなども確認しておきましょう。

④物件が見つかったらいよいよ申し込み!

建物の内見を終え、条件なども問題なければ申し込みをします。この申し込みで一旦物件の仮予約のような状態になります。というのも、次の入居審査をクリアしなければ、契約できないとこがあるからです。

また、先に誰かが申し込みをしていた場合は、その人が審査に落ちるか、申し込みをキャンセルしない限り、当該物件は第1申込者のものになってしまうので、物件の申し込みは時間との勝負という側面もあります。

この段階ではまだキャンセルが可能です。もちろん費用が発生することもありません。ただし、申し込みの段階で、賃料や保証金の減額、入居時期の相談などをしなければなりません。特に入居時期は月末、月初、月中によって初期費用が変わってくる可能性がありますので、しっかりと話す必要があります。

⑤入居審査

申し込みが完了したら、不動産仲介業者が貸主に報告し、審査を行います。借主・連帯保証人の収入で賃料の支払い余力があるか、事業計画は妥当かなど、この人に貸してほんとに大丈夫かどうかを審査していきます。

場合によっては、追加の提出物を求められる場合もあります。提出物はケースバイケースで変わってきますので、提出を求められた場合には、よほどの理由がない限り、必ず提出しましょう。

⑥契約

無事に審査を終えると本契約に進みます。契約書に署名捺印をすると契約が成立します。署名捺印する前に契約形態、契約年数、賃料・保証金、退去時の原状回復の内容、解約予告期間などをしっかりと確認しましょう。

特に、原状回復工事に関しての項目は重要です。特約で定められている場合にもあるので、その場合は特約までしっかりと確認しましょう。契約書の内容を一方的に説明されてわからないこともあるかもしれませんが、その場合には事前に契約書を取り寄せるか、契約の際に弁護士など知識のある人に立ち会ってもらい、確認してもらうのも良いかと思います。

また、契約時に必要な契約金は「精算書」という形で不動産会社から振込先の案内がありますので、期日までに支払うようにしましょう。造作譲渡(居抜き売却)の場合には、「造作売買契約」という譲渡対象リストや造作譲渡料、引渡方法などについての記載がしてある契約書をかわすことがあります。これも、署名捺印する前に内容をしっかりと確認しましょう。

⑦引き渡し

本契約が終われば、引き渡し期日前後で鍵の引き渡しが行われ、物件を使用できるようになります。通常は、契約開始日=物件引き渡し日となっていることが多いですが、まれに期間前に鍵をもらい物件に立ち入ることができるケースがあります。この場合に、契約開始日までは保険の対象外なので注意してください。

事業計画の作成とは?物件を選ぶ前に明確にするポイント

物件探しから契約までの流れはご理解いただけたかと思います。ここからは、①事業計画の作成について詳しく説明していきます。ここがしっかりしていないと、どのような物件を探したらいいのか曖昧になってしまいますので、要点をしっかり抑えておきましょう。

(1)どのような店を出すのか

まず初めに、どのような店を開くのかを決める必要があります。飲食店なのか、美容室なのか、もしくは別の業種なのか。大前提としてどのような店を始めようとしているのかで、必要な面積や立地がある程度決まってきます。

(2)どの客層をメインターゲットにするのか

どんな店にするのかが決まれば、次はどのような層をメインターゲットにするのかを考えましょう。単身者向け、ファミリー向け、男性向け、女性向け、若年層向けなど様々なターゲットが考えられます。自分がやっていこうとする商売には、どの層をターゲットにしたら売り上げが見込めるのか、どれくらいの客単価が期待できるのかなどを考えていきましょう。

(3)どれくらいの価格設定が適切か

メインのターゲットが決まれば、そのターゲット層にはどれくらいの価格帯がベストなのかを考えましょう。これは次に説明する規模とも関わってきますが、客単価的にこれくらいないと経営が厳しいなどのこともありますので、価格だけで決められるものではありません。

オフィス街が近く、ランチの時間に多くの人が往来するような場所に店を構える場合には、数千円もするような高級メニューでは集客が見込めませんが、ランチで1000円~1500円程度の価格帯で集客を見込めます。このように、様々な要因を考慮したうえで、最適な価格を設定してください。

(4)どれくらいの規模でやるのか

メインのターゲットが決まれば、次は店の規模を考えましょう。飲食店の場合だと、カウンターのみで10名程度のキャパシティでもいいでしょうし、大人数の宴会も行えるように最大50名まで収容できるような大きな店舗でもいいでしょう。また、テイクアウト専門のキッチンと受け渡しのカウンターがあるだけの小さな店舗など、様々な形が考えられます。

美容室の場合でも、自分一人でやる場合には、客席は2席ほどで事足りますが、多くの美容師を雇って経営する場合には、それなりの場所が必要になるでしょう。このように、自分がどれくらいの規模でやっていくのかを決める必要があります。規模と合わせて、価格帯も考える必要があります。

(5)家賃上限、初期費用上限

(1)~(5)の条件をもとに、月どれくらいの賃料まで払うことができるのか、初期費用として土地建物にどれくらいの金額を捻出できるのかを算定する必要があります。資金調達の際に、数か月分の家賃も考慮に入れる必要があるので、ある程度現実的なところまっで計算する必要があります。この予算が何よりも一番重要ですので、しっかりと考えましょう。

立地〜設備等まで物件選びの条件を決める

事業計画を立て、ある程度具体的な段階まで進めば、実際に物件を探し始めましょう。ここでは、希望条件としてどのようなところを決めておく必要があるのか、どこがポイントになってくるのかを説明していきます。下記に、条件として考えられることの例を挙げています。

①設備面での条件

・物件の広さ(延べ床面積)
・スケルトン / 居抜き
・独立型 / 施設型
・築年数
・耐震性
・設備(電気容量、電話、ネット環境、空調、トイレ、水回りなど)

②立地条件

・エリア
・駐車場・駐輪場(必要台数、車高など)

③その他

・入居時期
・賃料、初期費用の支払限度
・利用時間(土日祝日、24時間など)

特に居抜き物件を探す際に重要になってきますが、自分の考える条件をすべて満たした物件が見つかる可能性はそれほど高くなく、さらに見つかったとしてもかなりアクセスが悪かったり、かなり高額になったりする可能性があります。

また、希望のエリアには条件を満たす物件がない場合も考えられますので、譲れない条件と妥協できる条件を分けて考えておきましょう。

店舗物件探しの探し方はどうしたらいいの?

物件探しの方法は様々で、インターネットで検索する場合や希望エリアの不動産会社に行くと考える方が多いのではないでしょうか。

不動産会社に行くというのは、実際に話を聞きながら物件選びをできるだけでなく、まだ、ネットに公開されていないネット非公開物件を紹介してもらえる可能性もあります。この非公開物件が一番狙い目であり、多くの目に触れるネットなどに出ていないため、競争率も低くおすすめです。

その他、希望のエリアを散策してみることで、空き家になっているテナントを見つけることができたり、その場で不動産会社に飛び込んでみたりするのもいいかもしれません。

店舗物件探しで気を付けるポイント

居住用物件は使えない場合が多い

事務所などでの使用では一部例外もあるかもしれませんが、一般的に住居用物件で開業することは難しい場合が多いです。基本的にはオーナーの意向で決まりますが、不特定多数の人の往来が発生する場合には、オーナーの許可が下りない可能性があったり、住民に反対されて撤退を余儀なくされる場合もありますので、基本的に使えないと思っておいたほうがいいでしょう。

物件選びの条件・予算は明確に

前述の条件は、明確にしておく必要があります。そうでなければ、物件探しにかなりの時間を割くことになってしまうかもしれません。時間をかければかけるほど、結局は店舗開業までに時間がかかります。まずは、条件、予算の策定にしっかり時間をかけましょう。

エリアの下調べは入念に

希望の物件選びの際に、どのあたりで物件を探すか考えると思います。家の近くだったり、人通りが多いところ、ターゲットとなる層が多くいるところが、候補として考えられると思いますが、実際にそのターゲットとしている人たちが来店してくれるような環境なのかどうかを事前に街歩きなどで調べておく必要があります。

内見は欠かせない

インターネットに掲載されている写真や、不動産会社で見せられた間取りだけで判断するのは危険です。実際に自分の足を運んでどのようなつくりになっているのか、ご自身の想像する店舗を実現できるかを考えながら、自身の目でしっかりと確かめ、決断するようにしてください。

実際に足を運んでみることで、思ったよりも日当たりが悪く暗かったり、隅のところに雨漏りの跡があったり、近くに歓楽街があり騒音がすごいなど、実際に行かなければわからないこともあります。

また、その物件が居抜き物件の場合には、譲渡の対象となる機器は何なのか、その危機は正常に動作しているのかを確かめることも重要です。居抜き物件の譲渡契約を締結した後で、機器が動かないから相手に賠償を求めることは難しい場合が多く、最悪の場合新たに調達しなければならない場合もあります。

ネットの情報は鵜呑みにしない

不動産情報サイトなどで、多数の物件が掲載されていますが、そこに乗っている情報がすべてではありません。状況はリアルタイムで変化しており、話を聞きに行った時にはすでに申込者がいることも考えられますし、契約内容が複雑で自分に不利な内容になっていることも考えられます。さらには、内装が思っていたものと違うなどの場合も考えられますので、しっかりと自身の目で確認してください。

おわりに

いかがでしたでしょうか。今回は物件探しの流れと押さえておくべきポイントを紹介していきました。たくさん考えなければならないことがあって大変なこともあるかと思いますが、それを乗り越え、最高の店舗を作るために一緒に頑張りましょう!

ミセギメでは物件探しのお手伝いも可能です。これから店舗の物件を探される方はぜひお気軽にご相談ください。店舗開業の最初期段階の、事業計画作成、物件選びから資金調達まで幅広くサポートさせていただきます!

今回は以上になります。最後までお読み頂きましてありがとうございました。

いい店舗物件を見つけるための探し方3選!競合したときの注意点とコツ

こんにちは!ミセギメジャーナルです!

理想とする優良な店舗物件を見つけることは、とても簡単ではありませんよね。

やみくもに不動産業者に訪問しても、いつまで経ってもいい物件は巡ってきません。

本記事では、いい店舗物件を見つけるための探し方を3つのポイントに絞って紹介します!さらに、競合したときの注意点とコツをお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

いい店舗物件を見つけるための探し方3選

1:不動産業者を選定する

情報を得るにはできるだけ多くの不動産業者に依頼することが大切だと思われていますが、ただ闇雲に数多くの業者に依頼しても無駄ばかりになってしまいます。

なぜなら、不動産業者にも得意、不得意があるからです。

大手不動産会社は主に住宅に力を入れており、賃貸専門仲介会社もやはり居住用の賃貸住宅がメインです。

店舗専門の業者には一定の競争力がありますが、エリアや探す物件によっては完全ではないので、相談する複数の業者の1つに含める程度に考えた方がいいでしょう。

おすすめは、出店したい店舗に直接アプローチすることです。具体的には、その店舗を管理している会社や貸主です。

なるべく情報の近い相手に直接アプローチすることが、いい物件を見つけるポイントです。

2:いい営業担当者を見つける

次に、営業担当者との付き合い方もいい物件の探し方のポイントです。

不動産仲介営業は、成約件数のノルマに追われていたり歩合制だったりと、とにかく効率よく契約件数を稼ぎたいと思っています。そういった、営業担当者の気持ちを理解してあげることが重要です。

そのために例えば、担当者からの電話にはなるべく出る、メールは必ず返信するなどです。

また、物件の紹介を受けたら、正直な感想や要望を伝え、営業担当者と自分のイメージを同じにすることも大切です。

このように接することで、営業担当者は「この人は自分で物件を決めてくれる」と認識し、数多くいる顧客の中でも優先して物件紹介を受けることができます。

3:未公開物件を探す

未公開物件とは不動産業者間で共有していない、インターネットにも公開されていない物件情報のことです。

未公開物件は、不動産業者に任せるだけでは見つけることは難しいでしょう。

なぜなら優良物件の場合、その情報元の不動産会社は、実際に借りてくれる人にしか情報公開はしたくないからです。その方が手数料が多く取れるので、他の不動産業者向けに公開はしないでしょう。

それでは、不動産業者にもインターネットにも情報がない物件をどうやって見つけるのでしょうか。具体的な方法を2つ紹介します。

出店したい希望エリアを歩く

まず、出店したい希望エリアを実際に歩いてみましょう。意外にも”テナント募集中”の現地看板や広告を見つけられるはずです。

現地広告を見つけ、気になったらその場から連絡します。そして、さっそく不動産業者へ訪問しましょう。

もし、希望に合わなかったとしても、その不動産業者からエリア内の他の未公開物件の情報を取得できるかもしれません。

例えば、現在は営業しているけれど「半年後に退去する」というような退去予定の情報です。

この場合、現地広告するわけにはいきませんので、取り扱い元の業者と偶然その業者に訪れた希望客です。

未公開物件を得るためには、不動産業者からの紹介だけに頼らず、自分で行動を起こすことがポイントです。

賃貸に出ていない物件にアプローチする

現在は賃貸物件ではないけれど、貸してもらえるようにアプローチするのもひとつの方法です。

例えば、繁盛していなさそうな個人経営のお店や、後継者がいなさそうな店舗などが挙げられます。

また、建築看板からコンタクトを取るなどのといったルートもあります。

しかし、アプローチすることは困難ですから、頼れる不動産業者を介して交渉することが多いでしょう。

出店したいエリアを歩いて街を見て情報をキャッチして丁寧にコンタクトを取る。

これを続けることが、未公開物件やいい物件を見つけるポイントです。

競合したときの注意点とコツ

優良物件には複数のオファーが入り、競合する可能性があります。

この場合、競合先との条件を比べられることになります。

貸主の判断基準にもよって選ばれる場合もありますので、競合したときに注意するべきポイントとコツをお伝えします。

競合先を把握する

まず、オーナーに響く契約条件はなにかを念頭にして競合先を把握することです。

例えば、ビルのテナントの最上階にオーナーが住んでいたとします。この場合、煙が出るような飲食店や24時間営業の業態も敬遠するでしょう。

コンビニの跡地のような物件の場合は、賃料が一番と考える可能性が高いです。

このように競合先の状況とオーナーの判断基準を想定し、競合先より響く点をアピールすることで優先順位を上げることができます。

しかし、スムーズに交渉を進めていけるかどうかは、商談に乗るまでにいかに営業担当者を味方につけられているかがとても重要です。丁寧にコミュニケーションを取っておきましょう。

貸主に気に入ってもらう

競合した結果、申込み条件がほかの希望者と同条件(賃料・契約年数など)だったとします。こうなった場合はオーナーはどちらを選ぶでしょうか?

まずは安定性があるかが判断基準といえます。オーナーは安定経営を一番望みますので、これに答えられるテナントの実績や資金力などでしょう。また、「この地域で他に何店舗あります」と身近に感じてもらう材料があると、なお強いでしょう。

次に印象です。だらしない格好で悪い印象を与えないように、清潔な格好できちんとした人間性をアピールすることが重要です。

まれに、内見にオーナーが立会う場合があります。このような場合は、いい印象を与えられるチャンスだと思いましょう。

最後は、商談の進め方です。

交渉次第で物件を決めたい場合、物件が良ければ素直に「とても気に入っています、前向きに検討させていただきます」という言葉を伝えましょう。オーナーも物件を好んでくれる方に借りてもらいたいと思っています。

前向きな言葉を伝えてしまうと交渉が上手く通らないのでは?と思われている方も多いと思いますが、「気に入りました、しかし条件は十分に検討させていただきます」とはっきり伝えることで、オーナーにも良い印象を与え、しっかりした借り手さんだという印象を与えます。

まとめ

本記事では、いい店舗物件を見つけるための探し方をポイントと、競合したときの注意点やコツをお伝えしました。

優良な店舗物件を見つけることは、簡単ではありませんよね。いい物件に巡り会うために、今回紹介したポイントをぜひ参考にしてください。

テナントの探し方と選び方!流れと注意点なども紹介

こんにちは!ミセギメジャーナルです!

今回は、テナント物件の探し方や流れ、探すときのコツなどを解説していきます。

「テナントはどのように選んだらいいの?」

「探し方のコツや注意点を知りたい!」

と思っている方は、ぜひ参考にしてください。

テナント物件の探し方と流れ

物件の探し方から物件を選ぶまでの流れを、時系列に沿って解説していきます。

物件選びから契約まで2~3か月ほどかかることがあるので、計画的に準備を始めましょう。

お店のコンセプトを設計する

まずは開業する自分のお店のコンセプトを設計しましょう。

なぜなら、コンセプトを明確にすることで、テナント選びに反映させることができるからです。

明確なコンセプトに基づいてエリアの選定や店舗の内装をデザインすることで、販売する商品、サービスの魅力を引き立てることができます。

店舗物件の希望条件を整理する

設計したお店のコンセプトに基づいて、物件の希望条件を整理しましょう。

最低限でも以下の項目について、決めておくといいでしょう。

・賃料

・エリア、駅

・広さ

・営業可能時間

・駐車場の有無、台数

・店舗の物件タイプ

・スケルトンか居抜きか

希望条件を決めるときには、なるべく具体的にあげるのがポイントです。

例えば、

・賃料:〇〇万円以下

・エリア:〇〇駅~〇〇駅

・広さ:〇〇坪以上

といった具合に、お店のコンセプトに沿って希望の条件を決めていきましょう。

ただし、全ての条件を満たす物件が見当たらない可能性がありますので、希望条件に優先順位を付けておいた方がいいでしょう。

契約時にかかる費用を準備しておく

物件を契約するためには、契約金にかかる費用を調達しておかなくてはなりません。

物件によって異なりますが、契約時に支払う費用の内訳は次のとおりです。

前家賃:2カ月分

保証金(敷金):賃料6~12カ月分

礼金 :賃料1~2カ月分

仲介手数料:家賃1カ月分

別途、利用する会社によって様々ですが、火災保険料や保証委託料などがかかります。

物件を探して内覧予約する

整理した希望条件に基づいて、具体的な物件をWebサイトや不動産会社に来店し、実際に物件を探しましょう。

アパート賃貸物件サイトと同様に、事業用物件を扱うWebサイトなどもあります。

希望条件に合った候補物件が見つかったら、内覧の予約をしましょう。

インターネットで内覧したい店舗物件を見つけた場合は、Webサイト上で予約を申し込める場合が多いです。

予約申し込みをして、不動産業者から連絡がきたら、内覧予約日時が確定します。

物件が決まったら契約を申し込む

内覧して店舗を開業したい物件を決めたら、賃貸契約を申し込むことになります。

不動産業者へ申し込みの意思を伝え、申込書を取得しましょう。

その後、申し込みから契約までの案内を受けます。

印鑑証明書や法人の謄本など、審査や契約に必要な書類として不動産業者から求められますので、期日までに準備しましょう。

申込書と必要書類を提出すると1~2週間程度で貸主や保証会社による審査が行われます。審査に受かると契約手続きへ移ることができます。

テナント選びが重要な理由

テナント物件の探し方の流れがある程度分かったので、実際に物件を探し始める準備に取り掛かれると思いますが、その前にテナント選びが重要な理由を抑えておきましょう。

なぜなら、準備に手を抜いてやみくもに決めてしまっては、開業までの大事な時間と多額の資金を失う危険性があるからです。物件選びの重要性を理解することで、効率的に進めることができます。

賃料が資金繰りの中で大きな割合を占めるから

賃料は、人件費や材料費などと同様に運転資金の中で大きな割合を占めますので、契約するテナント条件はとても重要です。

立地や床面積などの条件によって変動しますが、理想は月間売上の10%程度に収める必要があります。

テナント物件の賃料を調べるときには、候補エリアの賃料相場と坪単価を調べましょう。

賃料相場と坪単価を把握することで、開業するエリアや物件を比較することができます。

立地と物件が集客に大きく影響するから

開業する立地と物件によって、集客に大きく影響します。

例えば、商店街や繁華街のような人通りが多い場所だったとしても、実際にターゲットとする客層が出入りしていなければ集客できません。

ただし、集客を見込める立地は賃料相場が高い傾向にあるので、利益率が下がる危険性があります。入居してから値下げ交渉することは難しいので、物件選びの段階から客単価や商品価格を検討して賃料の予算を決めましょう。

いいテナント物件に出会うためのコツ 

物件探しの大まかな流れを把握したところで、物件を探すときのコツもいくつかご紹介します。店舗のコンセプトにマッチする理想的な物件と出会うために、無駄を省いて効率的に探したいですよね。

市場調査を踏まえて出店エリアを絞る

ターゲットの客層を効果的に集客するために、市場調査を踏まえて出店エリアを絞りましょう。市場を調査するときには、次の項目に注目してください。

・賃料の相場

・出入りする顧客層

・交通の利便性

・時間帯による交通量の変化

・競合店の数や集客状況

・業界の流行やニーズ

上記の項目を調べるためには、実際に候補となるエリアに足を運びましょう。

口コミや評判などをWeb検索することでも有益な情報を得られることがあります。

事業用物件を取り扱う情報サイトを利用する

事業用物件情報のWebサイトを利用することで、空き物件の情報を効率的に集めることができます。Webサイトといっても種類がさまざまで、店舗兼住宅を集めたサイトや店舗物件専門サイト、居抜き物件専門サイトなどがあります。

情報源を多くもつほうがよいので、なるべく複数のWebサイトを利用して希望条件に合う物件を見つけましょう。

出店予定エリアの不動産会社に相談する

出店予定エリアの不動産会社に相談するのも、店舗物件探しのコツです。

なぜなら、全ての物件情報がインターネット上に公開されているわけではなく、不動産会社が所有している「未公開情報」を持っている可能性があるからです。

店舗のコンセプト設計や事業計画、資金調達などの準備が万全であれば、希望条件と併せて不動産会社に伝えることで、適した物件を紹介してもらえます。

その時点では、希望条件に合わず紹介してもらえる物件がなくても、相談しておくことで情報が入り次第知らせてくれるでしょう。

自治体や商工会議所に相談する

自治体や商工会議所に相談することでも、テナント物件の情報を得ることができます。

なぜなら、自治体や商工会議所の役割として、地域の活性化を図るために空き店舗が目立つ商店街に店舗を誘致しているからです。

例えば、店舗の賃料や改修を補助する制度を運営している自治体もあります。出店予定エリアについて調べたり、自治体や商工会議所に問い合わせたりして、活用できる情報を集めましょう。

友人や知人などから紹介してもらう

思わぬきっかけでテナントの物件所有者を、友人や知人などから紹介してもらうことも想定できます。開業準備段階から友人や知人などに連絡して、開業予定日や物件の希望条件などを伝えておきましょう。

またSNSアカウントを運営しているなら、店舗経営に関わるユーザー同士で物件や経営全般の情報を共有することができます。

情報収集のために、SNSやスマホアプリなどの利用を検討してみるのもいいでしょう。

内装工事業者に相談する

意外にも実績豊富な内装工事業者に相談すると、店舗物件探しの段階から支援してくれる場合もあります。物件の内覧へ内装工事業者に同行してもらえたら、内装デザインの観点から物件を調査してもらえて心強いです。

また、店舗物件の賃貸契約前から内装工事業者に相談を開始することで、内装デザインと工事をスムーズに進めることができます。契約前に工事の見積もりを取ったり、改修の必要な箇所を確認したりしてもらえれば、物件を探しやすいです。

テナント探しの注意点 

物件探しの流れやコツを掴んだところで、物件を選ぶときの注意点も押さえておきましょう。

原則、居住用物件は店舗として利用できない

まず、基本的に居住用物件を店舗として利用できない点にご注意ください。

特にマンションなどの集合住宅においては、他の入居者に安全管理上の不安を与えないように、不特定多数の顧客が出入りする店舗の営業は認められないことがほとんどです。

中には店舗の事務所として入居できる居住用物件もありますが、利用目的が居住のみと管理規約に定められている場合には、事務所としても利用できません。

用途地域によって制限がある場合は開業できない

次に都市計画法で定められた用途地域によって、店舗を開業できない可能性がある点にもご注意ください。用途地域とは、計画的な都市の発展のために利用目的に従って区切られたエリアです。

街の景観や利便性が損なわれないように、建築物の用途に一定の制限が設けられています。

例えば、住居を建築できる「住居専用地域」や「住居地域」には、基本的に店舗を開業できません。しかし、床面積や業種によって、開業できる地域もあります。

用途地域はインターネットでも調べることができます。

エリアを絞る段階で自分のお店は開業できるか調べたり、自治体や不動産業者に相談してください。

契約条件により業態が制限されている場合がある

さらなる注意点として、契約条件により業態が制限されている物件もあります。

賃貸契約後の思わぬトラブルを回避してスムーズに開業準備を進めるために、不動産仲介業者を通じて、経営する店舗の業種や業態について貸主と認識の相違がないように、情報を共有しておきましょう。

例えば、雑居ビルに焼肉店を開業すると煙やにおいが発生しますので、同じビル内の他店舗への影響を考慮して入居が認められない可能性があります。

また、物件内において給排水設備を施工できる場所が制限されたり、2階以上に入居するときに設置する設備・備品の総重量が制限されたりします。

契約期間が制限される物件もある

他にも、契約条件により賃貸の契約期間が制限される物件があることも注意してください。

一般的には「普通借家契約」により賃貸されますが、「定期借家契約」で貸し出しされる場合もあります。

「定期借家契約」は、「普通借家契約」と比較すると賃料が安い傾向にありますが、設定された期間に退去しなければなりませんので、もし営業が軌道に乗ってきたところでも契約期間の終了時期がくれば、移転や撤退を余儀なくされることになります。

「定期借家契約」も検討する場合には、契約条件をしっかり理解して同意したうえで、契約手続きを進めるようにしましょう。

内覧時や申込前の確認しておきたいこと

最後に、契約を締結してから後悔をしないように、物件内覧時や申込前の確認事項をご紹介します。

物件へ実際に足を運んだうえで、物件の状態や周辺エリアなどについて、さらに確認しておきたいことをまとめました。

物件周辺の通行量

集客に大きく影響しますので、物件周辺の交通量や通行量も確認してください。自動車や自転車、歩行者の属性や数はもちろん、テナント物件周辺が終着点であるのか通過点であるのかを観察してください。

また、時間帯による変化も把握しておくと、営業時間を検討する材料になります。

例えば、学生やサラリーマンと高齢層とでは、来店時間が異なりますよね。

自分のターゲットとなる客層が活動しているのか確認するためにも、時間帯や数日に分けて足を運びましょう。

物件周辺の競合店を確認する

また、周辺の競合店となる場所と業態を詳しく観察してください。

例えば、商店街に和食屋を開業する場合、周辺に洋食や中華の飲食店が営業していても構いませんが、同じく和食を扱う飲食店が営業しているなら再検討が必要です。

物件の内装と外装の状態

物件の内装と外装の状態確認を後回しにすると、思わぬ設備に修繕が必要になったり、必要な備品を施工できなかったりする危険性があります。

居抜き物件とスケルトン物件によってチェックポイントは変わりますが、基本的に店舗物件の階数、水回りや電源の位置、施工されている設備や、「看板を出せるのか」「雨漏りや痛みはないか」などを確認してください。

前入居者の経営状態や評判

以前入っていた店舗の経営状態や評判を調べることで、開業する店舗の経営に対する影響をある程度は予想することができます。

店舗が繁盛して拡大移転した場合と、経営不振から退去した場合とでは、消費者は空き店舗に対して異なるイメージを抱きます。

特に経営不振から退去された店舗物件なら、立地や周辺環境など集客しづらい条件があるのかもしれません。

前店舗の評判を検索したり、住人や近隣店舗に実際に聞いてみるものいいでしょう。

駐車場や駐輪場の有無

駅から近い場合には重要度は下がりますが、交通の便が悪いエリアであれば、駐車場や駐輪場の有無が集客に大きく影響します。

単に有無を確認するだけではなく、想定する顧客の回転率に対して「必要な駐車場と駐輪場のスペース」を確保できるのかを計算しましょう。

不十分であるなら、他に月極駐車場の契約やコインパーキングの提携や案内を検討しなくてはなりません。

まとめ

本記事では、テナント物件の探し方から選び方まで詳しく解説しました。

自分の店舗を成功させるためには、テナント選びがとても重要です。

テナント契約は、一度契約してしまうと簡単に変えることができないので、コンセプトを決めるところから、実際に物件に足を運び、細かく確認することがポイントです。

理想のテナントを見つけるために、今回ご紹介したコツや注意点も活用して、ぜひ物件探しに役立ててください。

店舗物件の探し方とコツ!失敗しないための3つのポイント

こんにちは!ミセギメジャーナルです!

店舗物件を探すなら「売上の出やすい物件を見つけたい」と考えますよね。しかし実際、どこを重視して決めたらいいのか分からない人が多いのも事実です。

「立地がいいから」「賃料が安いから」となんとなく選んでしまうと、もし自分の商売と相性の悪い物件だった場合、売上は上がらなくなってしまいます。

では具体的にどこを重点に見るべきなのでしょうか?

本記事では、自分の商売に最適な物件を見つけたい人のために、店舗物件の探し方と失敗しないための3つのポイントを紹介します。

希望条件を決める

物件選びのチェックポイント

まずは、希望の条件を洗い出し、優先順位をつけておきましょう。
一通り書き出すことで、重視すべきポイントが明確になります。

少なくとも、以下の項目について、希望条件を整理しておくといいでしょう。

①賃料
②エリア
③広さ
④営業可能時間
⑤駐車場の有無、台数
⑥店舗の物件タイプ
⑦スケルトンか居抜きか

例えば、

①エリア:〇〇駅~〇〇駅
②面積:〇〇坪以上
③賃料:〇〇万円以下

といった具合に、優先したい順に希望条件を書き出していきます。

また、物件のタイプによって賃料も大きく変わるので決めておきましょう。
・ビルイン、独立店舗、商業施設
・ビルイン物件なら1階限定なのか、空中階でも検討できるのか

あまり細かく設定すると選べる物件が少なくなってしまうため、「最低でもこれだけは譲れない!」という優先すべきポイントを3つほど絞りましょう。

失敗しないために確認しておきたい3つのポイント

希望条件を整理できたら、いよいよ物件探しが始まります。

実際に店舗物件を見に行く際は、下記3つのポイントを確認しましょう。

①エリア性や交通の便

②物件の状態

③過去の情報と周辺環境

確認漏れを防ぐためにもチェックリストを作成し、記録しておくと複数の物件を比較できるので便利ですよ。

ここでは、チェックしておきたい3つのポイントをひとつずつ解説していきます。

①エリア性や交通の便


店舗物件において、エリアの選定や交通の便はとても重要です。しかし、賃料との兼ね合いを考慮しなければなりません。

駅前や繁華街はお客様を引き込めるチャンスが多くありますが、そのぶん賃料は高くなってしまいます。すでに近隣に同じような業態の店があれば、競争も激しくなるでしょう。一度出店したら簡単に場所を変えることができないため、儲からなければ賃料だけで赤字…なんてことにもなりかねません。

自分の商品やターゲット層をよく見極め、予算と照らし合わせながら最適な立地が見つかるまでエリアはじっくり検討しましょう。

最近では、テイクアウトや宅配を利用する人も増えているので、必ずしも店内飲食にこだわらない、またはテイクアウトや宅配を中心にシフトチェンジを考えているのであれば、わざわざ賃料の高い一等地に店を構える必要はなくなります。

どこを重視するかは、業種や顧客のターゲット層などによっても異なるので、自分の店舗における「好立地」を見極めましょう。

②物件の状態

飲食店は店舗物件の設備や、整備状況をしっかり確認することが大切です。

スケルトンか居抜きかによっても異なりますが、下記の点はチェックしておきましょう。

・築年数
・水道やガス、給排気の容量
・動線

さらに居抜き物件の場合は、

・設備の確認、状態(キッチン・エアコン・トイレ・ダクトなど)
・バリアフリー対応
・害虫などの侵入の痕跡

などは、最低限チェックしておきたい項目なので、できるだけ多くの情報を不動産業者や管理会社に確認してみましょう。

また、物件内だけではなく、外壁や窓など物件外側の整備状況も確認することがポイントです。

③過去の情報と周辺環境

1:前入居店舗の退去理由

前に入っていた店舗の退去理由も聞いておきましょう。
店が繁盛して手狭になったために移転したのか、集客が悪くて撤退したのかでは話が違ってきます。

近隣店舗や住民の方の評判も役立ちます。余裕があれば実際に聞いてまわるのもいいでしょう。
あるいは今、口コミなどSNSでも調べられますので、ぜひチェックしてみましょう。

2:日時による客層の変動

物件の内見をするときは、ほとんどが昼間に行われるかと思います。しかし、夜も営業する場合、夜間の状況も知っておきたいところです。
日中と夜間の人通りの違いや、近隣の夜営業している店舗にはどのようなものがあるか、などチェックしておきましょう。
また、平日と休日で雰囲気が変わることもあるため、できれば両方を何日間かに分けて、見ておくのがおすすめです。

3:(ビルインの場合)近隣住民の情報収集

特にビルインの場合、同物件に居住している人や利用している人がいるかどうかも見逃せないポイントです。
もし、他の階が居住用になっていたら、住民に対して騒音や臭いなどを配慮しなければなりません。

企業や事務所などが入っている場合、そこの従業員などをリピーター客に取り込めるかもしれません。

トラブル回避や集客のためにも、近隣住民の情報を集めておくことがポイントです。

【まとめ】ポイントを抑えて失敗しない物件探しを

飲食店の場合、「何をどこ売るか」は切っても切れない関係であり、店舗探しにおいてとても重要です。

自分の店舗に相性のいい物件を見つけるためには、なんとなくで物件を選ばないことです。

だからといって、すべての希望を満たす完璧な物件などありません。妥協できる点と絶対に譲れない点を整理し、優先順位をつけることが大切です。

しっかり分析や情報収集した上で、現地で丁寧に確認を行い、自分の商売に合った最適な店舗物件を見つけましょう。

テナントを借りる時にも超重要!不動産契約書のチェック事項

こんにちは!ミセギメジャーナルです。

飲食店やオフィス、倉庫などのテナントを借りる際に必要な不動産契約。みなさんは一言一句丁寧に目を通していますか?内容が重要だとは思っていても、なかなか細部をじっくり読んで、聞けてないのではないでしょうか。専門用語も多く、難しい言い回しで書かれた条項が何十もあって、決して読みやすいものではありませんよね…..

「一般的な内容なんで大丈夫ですよ。」とか「リーガルチェック済みなんで。」なんて言葉をいわれてしまうと、安心してしまい自分自身できちんと読む。ということから遠ざかってしまうのが現状ではないでしょうか。この記事では大事なのに疎かになりがちな『契約書』について、チェックしておいた方がいいことをまとめましたのでぜひご覧いただければと思います!

【ーこの記事の目次ー】

  • 定期建物賃貸借契約とは
  •  ー定期建物賃貸借契約のメリット
  • *保証金の償却とは
  • *契約書に記載できないこともある
  • *設備の修理は誰が行うか
  • *原状回復(借主負担)について
  •  ー補足~退去時について~
  • *まとめ

定期建物賃貸借契約とは

まず契約には「普通建物賃貸借契約」と「定期建物賃貸借契約」と呼ばれるものが存在します。トラブルになる可能性が高いのが、この定期建物賃貸借契約(以後、定借)です。定借というのは期間が定められた契約であるということです。「普通(一般的な)賃貸借でも期間が決められている」と認識されている方もいらっしゃると思いますが、定借は「更新」という概念がありません。なので、期間満了になれば退去しなくてはいけないのです

そのまま続けて借りる場合は、「再契約」をしなければいけません。しかも再契約ができるかどうかも物件によっては分かりません。

ここで注意したいのが、営業マンの「再契約可の物件ですから大丈夫ですよ」というトーク。「再契約可」と言うのは、あなたが望めば再契約できるということではなく、「貸主・借主が合意したら再契約できます。」ということです。なので、この契約をきちんと理解して契約していないと後々トラブルになることは容易に想像できますよね。

◎定期建物賃貸借契約のメリット

①賃料が相場より安め

定借にすることによって借り手は不安になりますので、少しでも早く成約するため、賃料を相場より下げているケースが多いので、もしまずは短期で借りてみたい。売り上げを上げて店を大きくしたいなど目的があるのであれば定期建物賃貸借契約はおススメです。

②入居者同士の質がいいことが多い

普通建物賃貸借契約では、何かトラブルがあっても退去を求めるには相当な理由がないと難しく、手間もかかります。家賃滞納などトラブルがあった際にその借主に退去してもらいやすいのが定借。なので、テナントビルや商業施設で定借の場合は、入居者の質が良くなる傾向があります。

保証金の償却とは

「保証金100万円、解約時に償却20%」と契約書にあったとしましょう。これは、保証金100万円のうちの20%=20万円が解約時に償却されます(差し引かれます)、という意味です。

保証金の償却は、原状回復(借主負担)工事の対象とならない修繕などに充てるため、貸主が設定するものです。ただし、何かきちんとした決まりがあるわけではなく、「不動産業界の慣習」とご理解いただいたほうがいいと思います。

さて、この保証金ですが、実際の契約書の条項には以下のように入っている場合があります。

「保証金100万円、償却10% 更新時に償却。償却分を補填」

こちらは更新をする度に10万円が引かれるという契約です。初めの解約時に20%もあれば、このように更新ごとに10万円という契約もあるんです。更新時の2年ごとにかかるということは、24か月で割った固定費でもあるということを忘れないでください。このように保証金の償却について、物件ごとに、オーナーさんごとに変わります。ここはしっかりと確認しておきましょう!

契約書に記載できないこともある

店舗を借りる際に気になるのが「看板」。店の前に出していいのか、禁止なのか。禁止されている物件では一切禁止されていると説明を受けるでしょう。ただ暗黙の了解でとおっている店舗物件も多いのが現状です。そもそも敷地内ならある程度口頭でお話できますが、「道路」に看板を出していいか許可する権限は貸主も管理会社も持っていません。このように「契約書に記載できないこと」は、少なからずありますので、交渉をして言質を取る、ということが難しいこともあると頭に入れておきましょう。

設備の修理は誰が行うか

「えっ?この修理も私(借主)がするんですか?」というトラブルは結構でてきます。建物自体の設備は貸主がメンテナンスを、造作物は借主が行うのが一般的です。そのうえで、現状に合わせて特約などを設け調整をしていきます。一番重要なのはエアコンなどの空調設備です。

これが設備なのか、前入居者の残置物かによっても違います。残置物の場合は修理や処分まですべて借主負担が原則です。設備であっても日々のメンテナンスは借主負担ということも多く、メンテナンスの不備で故障した場合、修理は借主負担となることもあります。このように、設備の修理やメンテナンスについてはトラブルにならない為にも細かく確認してください。

確認事項は以下のようなものです。

・どのようなメンテナンスを年に何回行うのか

・メンテナンス履歴はあるか

・修理不可の場合には貸主負担で設備を新調してくれるか

上記の他にも設備には排気ダクトや雑排水汲み上げポンプ、自動ドア、専用で使用している共用部分の照明などがあります。何か決め事や暗黙の了解で進んでいるものがあれば、設備については特約を記載してもらうのが安心です。修理費用もかさみやすい設備については慎重にチェックしていきましょう!

原状回復(借主負担)について

契約期間とあわせて多いトラブルが、この「原状回復」です。契約の際には、「原状回復工事の業者指定」がされているかどうかをチェックしましょう。貸主が指定する業者のみの場合、工事費用が高くなってしまう可能性があるからです。

ただ、この問題は非常に難しく、原状回復費用を安く済ませるため、安価で粗悪な業者に施工をさせてしまう借主もいます。そうなると、貸主とって「元通り=原状回復」になっていないので、自ら施工をやり直し、借主に請求するというトラブルに発展してしまうのです。こちらもトラブルにならない為にも細かくやりとり、確認をしてください。

確認事項は以下のようなものです。

・原状回復とはどの状態までもっていくことか

・業者の指定は変更できるか

・他業者と価格差が大きい場合はどうすればいいのか

原状回復費用まで確認することはほぼ不可能ですが、上記のように事前に確認できることはいくつかありますので、こちらの確認も忘れずに行いましょう。

◎補足~退去時について~

原状回復について、どの業者にお願いする場合でも、実際の施工内容を貸主や管理会社に確認してもらい、「確認した」という書面でのやり取りをおすすめします。施工後にやり直しを命じられる可能性を事前に防ぐためにも「書面」で残しておきます。施工内容の時点で難色を示した場合は、「どのような工事であれば原状回復となるのか」を相手から出してもらい、それに沿った施工見積を業者にお願いしましょう。

また、原状回復とは別に共用部分の看板(案内板)や消防設備工事などは工事業者が指定されている場合が多いです。こちらはビル全体の景観や安全に関わってくるので、指定された工事業者にお願いしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。少し難しいテナント契約の契約書ですが、書かれている内容はどれをとっても大事なものです。大事だからといってあれもこれも、と完璧を目指す必要はありません。契約書の内容に「納得」できない部分が一部あったとしても、その内容を「理解」できていればまずは十分です。

飲食店を開業するにあたって、それらを理解したうえで、利益が出せる物件かどうかを見定め、長く安定した経営ができることが大切ですね!

【後半】飲食店を開業できた!でもその後は?

こんにちは!ミセギメジャーナルです。

前半は、飲食店開業までの必要な準備を詳しくお伝えしてきました。開業までの流れを掴むことは出来ましたでしょうか?まだご覧になってない方はぜひコチラから読んでみてくださいね!

【前半】飲食店開業に欠かせない事前準備をご紹介!

さて、いよいよオープンできた開店日!しかしゴールではなくそこがスタート地点。飲食店を開業したあとはどのような業務が必要になっていくのかを、この記事ではお伝えしていきます。

【この記事の目次 ~後半~】

・経営・運営に必要なもの

・飲食店に関係のある税金は?

 ー個人と法人で違う

 ー複雑な消費税と軽減税率

・飲食店経営に向いている人って?

・媒体別 集客のポイント

 ーインターネット

 ー紙媒体

 ー看板

 ーターゲティング

・後半のまとめ

経営・運営に必要なもの

お店を運営していくには、細々とした作業も経営の一つです。運営をしていくにあたって発生する業務は以下のようなものです。


◇調理・接客・清掃
オーナーに徹するのであれば行うことのない業務ですが、個人経営の飲食店の多くは経営者自ら調理や接客、清掃も行います。店舗の規模によっては担当制を敷くなど、どのようにしていくか計画が必要です。
◇事務作業
事務専門スタッフがいる場合を除き、事務作業も経営者の大切な役割です。売上管理や経費管理、顧客管理、問い合わせメールへの対応などがあります。また、前半にご紹介した原価率や売上予測も重要な業務の一つです。
◇メニューの研究・開発
メニューの研究と開発は飲食店にとって欠かすことのできない業務です。人気メニューの分析、新規メニューの追加、季節メニューの入れ替えなど、上記の事務作業と同時に行っていく必要があります。
◇宣伝・販促
ホームページの管理やSNSでの投稿、チラシや情報誌への掲載などがあり、これらをうまく使い分け認知度を高め、売上につなげていかなければなりません。もちろん宣伝にかかる費用の計算も重要です。◇人事業務
スタッフを雇用する際に発生する業務です。賃金や出退勤管理だけでなく、接客マニュアルやスタッフ間の関係調整なども行います。新規雇用を行う際には、労働条件の明示や労働契約は必ず行わなければなりません。また、雇用保険や労災保険などの労働保険の手続きも行いますので、これらを理解しておく必要もあります。
◇仕入れ・商談
飲食店は、仕入れが経営を左右するといっても過言ではありません。うまく成功させるために、仕入れ先との商談、仕入れから保管、在庫管理、使用スケジュールなど、仕入れに関する計画性も必要です。
◇在庫管理
食材だけでなく、割り箸や紙ナプキンなどの消耗品の在庫管理も必要です。また、食器も次第に傷んだり破損したりしますので備品の在庫管理も同時に頭に入れておく必要があります。
 

飲食店に関係のある税金は?

飲食店を開業し経営していくときには、必ず税金の知識も必要になります。多くの飲食店経営者は経理の管理もしていくことになりますから、確定申告に必要な税金の仕組みは把握しておかなければなりません。

個人と法人では異なる

飲食店にかかる税金は、経営が個人経営なのか法人経営なのかによって変わります。
個人経営の場合、次のような税金が関係してきます。
・所得税
・個人住民税
・個人事業税
・復興特別所得税
・消費税
・印紙税
・固定資産税
・源泉所得税と特別徴収住民税

複雑な消費税と軽減税率

飲食店を開業すると、基本的に開業から2年は消費税の納税が免除されます。しかし、定められた期間内に売上高が1000万円を超えた場合には納税義務が発生します。このように消費税には独特のルールがあるため、仕組みを理解しておく必要があります。また、2019年10月を境に、消費税は10%へと引き上げられましたが、軽減税率8%の対象となるものもあります。
 
多くの飲食店を含む外食は標準税率10%の対象です。しかし、テイクアウトの場合や仕出し弁当などは軽減税率8%が適用されます。これらの軽減税率の対象となる区分や、帳簿の記載方法なども飲食店経営者は把握しておきましょう!

飲食店経営に向いている人って?

飲食店経営には判断力や人間性が求められますが、その他にどんな能力が必要なのかみていきましょう!
 
◇資金調達能力
飲食店経営の前に、まずはお店を開くことをしなければ始まりません。資金調達能力は経営者となるために絶対的に必要な能力ですが、費用を抑える方法を実践できることも大切です。店舗のコンセプトにも合い、かつ費用を抑えることのできる物件選定力も求められますし、時事的な支援(休業補償や持続化給付金など)にアンテナを貼れることも能力の一つですね。
◇目標管理能力
飲食店の売上は日によって大きく変動することはよくあることです。このような状態でも、短期・中期・長期に区切った目標を設定し、軌道を修正していくのが経営者の役割です。目標達成した際には成功要因を、達成できなかった際には失敗の原因を分析し、次に生かしていくことが必要です。
◇マネジメント能力
雇ったスタッフに対してもですが、まずは自分自身に対するマネジメントが必要です。目標を達成するために必要な人員数、シフトと労働時間、新人教育やスタッフそれぞれのコミュニケーションなど、多面的なマネジメント力が必要とされます。
◇調理能力
自分が厨房に立つのならもちろんですが、調理の腕前やセンスはお店の成功を左右します。調理はすべてスタッフに任せるとしても、やはり好まれる料理とはどのようなものか判断するための調理知識・能力は必要といえましょう。
◇メニュー開発能力
定番メニュー、新メニューや季節メニューなど顧客を想定したメニュー開発能力は、飲食店経営者にとって重要です。もし、変わらないひとつのメニューで勝負していくとしたら、なおさらその武器となるメニューの開発能力が求められます。
◇接客コミュニケーション能力
飲食店では料理ももちろん大切ですが、やはり接客によっても客足は大きく変わります。また、仕入先や業者とのやり取りも経営者には求められますので、コミュニケーション能力は飲食店経営者に欠かすことができません!

媒体別 集客のポイント

オープン初めのころは、物珍しさや最初の宣伝効果によって多くのお客様が足を運んでくださるでしょう。しかしその後も安定した来客を維持することは何よりも重要です。どのような集客方法があり、どんな効果があるのかみていきましょう。


◇インターネット
・グルメ情報サイト
ぐるなび・食べログ・ホットペッパーグルメといった大手を始め、グルメ情報サイトは多数あり非常に強い集客力があります。
・スマホアプリ(グルメ専用、クーポン配布など)
スマートフォン用として提供されているアプリで、グルメ検索やクーポン配布がされているものもあります。クーポンにより新規顧客の獲得や、認知にもつながります。

・ホームページ・ブログ
ホームページやブログを開設して事前にお店を知ってらったり、顧客に情報を届けたりする方法です。
・SNS
今や強力な集客力を持つのがSNSによる発信です。若い層はまずSNS上で検索するというケースも多く、お店の最新情報をすぐに配信でき知ってもらえるのもメリットです。
◇紙媒体
・フリーマガジン
駅や街角に置かれているフリーマガジンも手にとって見てもらえれば集客力のある方法です。クーポンを配布するなど、新規顧客の獲得からリピーターにつながる可能性があります。
・新聞広告・雑誌広告・折込チラシ
想定している客層によっては有効な手法です。広告掲載する媒体や種類・場所を選ぶことで、ある程度狙った層に届けることができるので地域密着型店舗などにも有効な宣伝方法ですね。
◇看板
・外看板
誰でも目にすることができる看板にも宣伝効果はもちろんあります。入ってみたくなる雰囲気を上手に作っているお店もたくさんありますよね!また、郊外にある店舗であれば幹線道路沿いの看板によって誘導するのも有効な方法です。
・のぼり
季節メニューや限定品を宣伝するときによく使われます。店舗が開店しているかの営業状態を知らせる手段としても有効です。
・呼び込み
人通りの多い場所にある店舗では、呼び込みは有効です。直接価格を伝えたり、空き状況を知らせたりできるスピード感がある集客方法です。
◇ターゲティング
その名の通り、ターゲットを絞った営業方法です。

・法人向け
昼食限定メニューの提供、弁当の販売や配達といった法人をターゲットとした営業方法です。
・時間帯による客層向け
昼限定メニューやモーニングメニューなど、時間帯を絞ることによって注文されるメニューを絞り込む方法です。効率的なメニュー提供ができるのはメリットです。

後半のまとめ

飲食店を経営するには色々な能力が必要になってくることが分かりましたよね。人の生活に必要な「食」を提供する重要な仕事でもあり、食の魅力を直接届け、直接反応を得ることができる素晴らしい業種でもあります。せっかく開店した店舗ですから、やはり長く安定的に運営していきたいものです。物件探しの等の開業前からの準備、そして開店してからの計画や利益を上げるための集客や経営、どれをとっても欠かせない大事なポイントです。一人でこのような膨大な準備が必要ですが、もちろん専門家に相談することも必要です。『ミセギメ』では、一人ひとりに合った物件探しから、充実したサポートがありますので、ぜひこちらを利用してみてくださいね!

【前半】はこちらから読むことができます。

【前半】飲食店開業に欠かせない事前準備をご紹介!

こんにちは!ミセギメジャーナルです。

今回は飲食店開業に必要な準備とは何なのか、をお伝えしていきたいと思います。

さっそくですが、飲食店の閉店率を知っていますでしょうか。1年目で約3割、 2年目になると約5割、3年目では約7割にも達してしまうといわれています。これを知ってしまうと、せっかく開業を考えている方でも躊躇してしまう人は多いのではないでしょうか。

しかし厳しい市場環境や逆風の中でも、繁盛している飲食店も数多く存在することは確かです。それらの繁盛するお店、はたまた廃業に追い込まれてしまうお店に違いはあるのでしょうか。この記事では、

申請や開業資金など飲食店の開業に向けた事前準備、そして開業した後の税金や集客方法にて前半・後半に分けてまとめましたのでぜひご覧ください!

【この記事の目次 ~前半~】

・飲食店の経営方法は?

・開業する前に準備しておくこと

 ー開業準備①計画・決定

 ー開業準備②開業に必要な申請

 ー開業準備③資金繰りについて

・開業にはどのくらい資金が必要なの?

 ー必要な資金一覧

 ー資金の調達方法

 ー開業資金を抑えるには

・前半のまとめ

飲食店の経営方法は?

飲食店の経営方法は大きくフランチャイズ個人経営の2つに分けられます。まず開業の前に経営方法についてそれぞれの特徴とメリット・デメリットをみてみましょう!
 
◇フランチャイズ店
フランチャイズはFCと略され、フランチャイズの本部と契約し商標やブランドの使用権、サービス・商品の提供権を得て経営ができるビジネスモデルです。
 
FC開業における最大のメリットは「運営ノウハウの提供」ですよね。仕入れ・接客・集客など、運営にまつわることやマネジメントまで全てのノウハウを、個人経営に比べ時間や労力少なく得ることができます。しかしその分、F C本部に加盟料やロイヤリティを支払う必要があり、開業資金は個人経営店に比べ大きくなるのが特徴といえます。
 デメリットは加盟FCのブランドによって集客が左右されてしまう点です。特に飲食店のF Cビジネスは、クリーニング店やコンビニなどに比べるとトレンドの移り変わりが早く、今繁盛しているブランドが3年後、5年後には廃れている、というケースも非常に多くありますので慎重に検討していきましょう。
 
◇個人経営店
個人経営店は自前で用意した資金とブランドで経営するスタイルですので、F C経営のように制約がなく自分の思い描く業態を実現できることが最大のメリットであり、頑張った分がそのまま自分の収入に直結します。大きなやりがいがある反面、当然ながら全ての事柄がオーナーの責任のもと行われますので、フランチャイズ店に比べると多少の不安定さはあるかもしれません。

開業する前に準備しておくこと

飲食店を長続きさせるためにも、必ず準備しておくこと、学んでおきたいことがいくつもあります。法律的に済ませなければならないこともありますが、順調に経営していくために必要な準備や知識もありますので何をどのように進めていくのか、しっかりと計画を立て準備していきます。

開業準備①計画・決定

◇コンセプトの決定
飲食店を経営するにあたり『どのような店舗にするか』というお店のコンセプトが必要です。柱となるのは、「なにを」「どこで」「誰に」「どのように」提供するのかという点です。出店エリアにあわせた客層や単価、集客方法や会計方法をイメージし決めておきましょう!
◇事業計画書の作成
これからどのように事業展開していくかという計画を明確にする事業契約書ですが、融資を受ける際など対外的な事業説明のためにも使えますので準備しておいた方がいいでしょう。
◇エリアの決定・物件探し
こちらはコンセプト、事業計画書の作成と同時に始めましょう!物件探しは予想以上に時間がかかる場合も多く、早めに始めておくことで条件に合う物件に出会う可能性も高くなります。物件探しにおいては「売上に対する家賃比率」の設定が重要です。リスクを下げるためにも、想定している売上に対し家賃が10%以下とするのが目安になります。
◇資金調達
自己資金で不足がある場合は、融資の申込みをしたり補助金や助成金を調べたりする必要があります。最近ではクラウドファンディングで資金の一部を調達する手法もあります。物件探しにも影響が出てくるので、事業計画書が完成したら早めに動いた方がいいでしょう。
◇仕入先・提供商品・価格の決定
どのようなルートでどういったものを仕入れるか、それを使ってどのようなメニューを提供するかを具体的に決めていきます。価格決定もエリアや客層を想定し設定する重要なポイントです。
◇必要資格の取得
これらと同時に必要な資格の取得を進めていかなければなりません。すべての開店準備が整っているのに資格取得だけが間に合わないというケースもありますので、食品衛生責任者・防火管理者などそのお店で必要な資格を把握しておきましょう。

開業準備②開業に必要な申請

飲食店の開店には法律的にしなければならない申請があります代表的な申請は次のようなものです。
 
◇飲食店営業許可
食品の調理や飲食物の提供をする店を営業するためには必要な申請です。店舗の設備や食品衛生責任者についての決まりが設けられています。所轄の保健所から申請を行います。
◇深夜酒類提供飲食店営業開始届
深夜0時以降に酒類を提供する場合に必要な申請です。こちらは警察署へ届け出ます。

▶エリアによっては深夜営業をNGとしているところもあります。まずは用途地域を確認しましょう!

 用途地域とは?はこちらの記事を参考にしてみてください。
◇開業届
管轄の税務署に対する申請です。事業開始から1カ月以内に提出する必要があります。

開業準備③資金繰りについて

 開店したあとは日々の業務で忙しく、経営に必要な知識などを学んでいる時間はおそらくないでしょう。オープン前までに次の2つについては意味を理解しておきましょう。
◇原価率
原価率は『お店の経営状態』を知る上で必ず把握してきます。飲食店における原価率とは、「売上に対する料理や飲み物等の材料費の割合」です。原価率を把握しコントロールすることが営業利益の確保と安定化につながります。
◇売上予測
原価率が過去から現在の経営状態を把握できるものであれば、現在から未来に向けて計画を立てるために必要なのが「売上予測」です。売上予測が算出できなければ今後の経営展開を考えることはできません。売上予測を算出すると、今後どのような経営が必要かが必然と見えてきますのでとても重要です。

開業にはどのくらい資金が必要なの?

飲食店を開業するときに一番気になることは、「必要資金」ではないでしょうか。いったいどれくらいの資金が必要で、その調達方法にはどのようなものがあるか見ていきましょう。

必要な資金一覧

◇物件取得費
店舗として使用する物件は賃貸・購入の選択肢があります。多くの場合はテナント募集に問い合わせる賃貸でしょう。賃貸の中でも設備や内装がそのままの「居抜き物件」、内装をはじめから考えられる「スケルトン物件」など、その場所や店舗の状態によって費用は異なります。保証金に関しては賃料のの約10カ月分が必要といわれます。賃料に関しては立地がよければ高くなるのは必然ですので、事業計画と想定する売上予測から適切な必要経費を算出しておきましょう。

▶購入か賃貸か、気になる方はこちら!

事業用物件って何? 賃貸や購入、メリットやデメリットは?
◇店舗設計費・工事費
スケルトン物件であれば居抜き物件よりこの費用が多くかかってきます。外装・内装の工事、設備の工事や設置などを見積もっておく必要があります。
◇備品類・その他
飲食店には備品として食器や調理器具が必要なのはもちろんですが、電話やパソコンも必要です。また、ホームページや宣伝チラシの作成費用など販促ツール費用も考えておかなければなりません。
◇運転資金
お店を開店出来たとしても、一瞬で資金が空になってしまっては本末転倒です。初めの運転資金とし

て、仕入れ費用・家賃・人件費などはあらかじめ準備しておきましょう。

▶店舗ごとに必要な賃料や相場をまとめた記事はこちら!

テナントとは?気になる賃料相場や手数料についても解説!

資金の調達方法

上記のように開店に必要な資金がない場合はどのように調達するといいのでしょうか。資金の調達方法として次のようなものがあります。
 
◇知人・親族から借りる
足りない分の資金を知人や親族から借りて開業し、経営が軌道に乗ってから返済する方法です。後々のトラブルを避ける、信用されるためにも、契約書は必ず交わしてください。
◇公的機関から借りる
最も多く利用されているのは、日本政策金融公庫の「新創業融資制度」です。銀行に比べ低金利ですが指定の要件を満たしている必要があるので確認してみてください。
◇共同経営にする
同じ経営方針や想いを持つ人と共同で開業することで資金も折半する方法です。ともに課題を乗り越えていける人物と出会えたなら相乗効果で大きな成功に結びつく可能性もあります。
◇クラウドファンディング
近年増えているのがこの資金調達方法です。インターネット上でリターンを設定した投資を呼びかけ、開業後に見返りを準備しておく方法です。資金集めの段階から宣伝になるというメリットがありますが、資金調達達成の予想が難しく、もし目標額を集められたとしても開業直後の多忙な時期にリターンを準備するため、事前によく計画する必要があります。
 
どの方法もすべてメリットやデメリットがありますので、自身の店舗に合った方法を見つけると良いでしょう。

開業資金を抑えるには

上記のように、飲食店を開業する前段階で多くの資金を準備しなければなりません。せっかく理想の店舗を計画しても資金が追い付かないのであれば本末転倒です。

店舗経営するにあたり、できる限り費用を抑え必要な部分にきちんと配分できるよう、まず考えられる資金削減には、やはり「居抜き物件」を借りることです。テナントには「スケルトン」と呼ばれるものと「居抜き」と呼ばれる2種類がありますので、自身の資金繰りに合った物件を探していきましょう。
 
◇スケルトン物件

設備や内装などが一切ないまっさらな状態の物件のことです。ゼロから店舗設計と工事を行い、設備も整える必要があります。内装はもちろん、調理スペースの広さなどを自由に決められますが初期費用が大きくなってしまいます。
◇居抜き物件

前の借主が残していった椅子やテーブルなどの設備、内装や調理備品などが残っている賃貸物件(店舗)のことを言います。内装や外装に最低限の手を加えるだけで自分の店としてオープンできます。看板、メニューなどを用意するだけですぐに開店が可能なので、賃料の節約にもつながります。

▶居抜き物件について知りたい方はこちら!

【初心者向け】居抜き物件ってどんなもの?メリット・デメリットも解説!

前半のまとめ

ここまでいかがでしたか?開業資金の準備はもとより、計画や予測もその後の経営に大きな影響を与えますので、しっかり準備して進めていけたらいいですね!

後半の記事では、飲食店を開店したその後について、運営や税金、集客方法等についてお伝えしていきます。『ミセギメ』では、物件探しのご相談から開業まで、幅広くサポートしております。ぜひ飲食店開業を考えている方は活用してみてください!

【後半】飲食店をいざ出店!その後はどうする?

▶さっそく物件を探してみる方はこちら!

【ミセギメ】を利用してみる!

パーソナルジム物件の探し方!コツもご紹介!

「パーソナルジムを開業したい!」

そう思い、物件を探そうと「パーソナルジム 物件」と検索しても、なかなか物件の情報は出てきません。そこでこの記事では“パーソナルジム開業を成功させるための物件の探し方”をご紹介いたします。

パーソナルジム物件を選ぶ際に知っておくべきこと

パーソナルジムは”重いマシンを置く”、”属人的なビジネス”、”基本的に予約制”など、少し特殊なビジネスになるため不動産オーナーからの制限も多く、物件探しを少し苦労する業界の1つになります。

「物件は見つかったけど、結局パーソナルジム開業できなかった…」といった事態にならないよう、事前に知っておくべきことを9つご紹介します。

パーソナルジム運営の機材を考慮した天井高などを知っておく

パワーラックなどのマシンを置くタイプのパーソナルジムが近年ブームです。パワーラックの場合、天井高が2.5m以上ないと搬入しても懸垂などができなくなってしまいます。

そのため、導入するマシンの高さに応じて物件の天井高は事前に確認を取る必要があります。

※2.5m以上の天井高がある物件はそこまで多くないです。

物件オーナーからのパーソナルジム運営許可を取る

店舗で物件を契約する場合は、物件オーナーさんと業種の相談を必ずしなければなりません。

ただ不動産業界自体がかなり特殊で、オーナーさんが事業を気に入るかどうかによって審査が降りるかどうか分かれます。特にパーソナルジムは騒音性や複数人の出入りを懸念されて煙たがられるため許可が下りにくいので、事前に運営許可が必要なことは把握しておきましょう。

内装ができるかどうか事前に確認をとる

物件の状態によりますが、内装も物件オーナーさんと相談しながら進めていきます。

せっかくオシャレな内装デザインを発注したのに、オーナーNGで内装が出来なかった…なんてこともあるので、必ずオーナーさんに内装をする旨、どういった内装をするのかを事前に具体的に伝えておくことが重要です。

マンション上階だと耐重量で難しい場合がある

近年のパーソナルジムだと、パワーラックを1台置いてワンルームのマンションで開業する事例をよく見かけます。

ただマンションで開業する場合は、先述した天井高・オーナー許可に加えて、耐重量も事前に確認する必要があります。120kg以上のプレートを置く場合は必ず事前相談しましょう。

将来の想定売上から2割以内の賃料を目安にする

アクセスや立地が良ければ良いほど、魅力的で賃料は高くなります。しかし物件は2年契約以上がベースとなるため、今後の経営を考えると家賃が大きいと業績が悪化した場合に苦しくなります。(渋谷にパーソナルジムを出した75%が3年以内に倒産するとも言われています)

そのため、集客の基盤があったり、マーケティングに自信がない方は、まずは賃料を抑えられる住宅街で小さめの広さからスタートしましょう。1年後の売り上げの2割以内が目安です。

初期費用を抑えるなら事務所タイプで探す

内装を全くしないで、事務所タイプの物件を借りてマシンを置いて開業するパターンも増えてきています。

この場合、開業費の多くを占める”内装費”が削られるため、初めて開業される方は特に事務所タイプの物件を探すのがおすすめです。

都心であれば駅徒歩3分以内が理想

都心部にパーソナルジムを出す場合は、駅から徒歩3分以内に出すことをおすすめします。特にパーソナルジムは通い続けるタイプなので、駅から遠ければ遠いほど”サービス質が悪い”と認識されてしまい、同エリアの競合パーソナルジムに顧客を取られてしまいます。

物件探しのタイミングでしっかり選定していきましょう。

オフライン集客がメインならば、入り口がわかりやすい物件を選ぶ

集客の戦略によって、パーソナルジムは選ぶ物件が変わるでしょう。SEOやSNSなどのWEBを中心とした戦略であれば、さほど入り口などは重要にはなりませんが、看板やチラシなどをメインの集客戦略にするのであれば、必ず入り口がわかりやすい物件を選びましょう。

通りかかる人も広告対象になる他、どんなところか行ってから決める人もいるからです。オフライン集客を上手にできれば、大きな集客効果も期待できるため、入り口も重要項目の1つとして物件を探していきましょう。

立地が今後の集客の8割を決めてしまう

集客の相談をよく聞きますが、渋谷でパーソナルジムを出店してしまった方のお手伝いは基本的に手遅れな状態です。

それほど店舗ビジネスにおいて”立地”は重要になるため、希望エリアでなくても、立地調査をしてから儲かりそうなエリアで出店できるよう物件探しを行いましょう。

パーソナルジム物件を選ぶ前に必ずすべき立地調査

先述しました通り、パーソナルジム物件を探す上で、経営や集客に基づいて選ぶことが重要になります。その中でも、”立地調査”はパーソナルジム開業にあたり必須になるので、ここで立地調査の方法を詳しくご紹介します。

最寄駅からの性別・年代・商圏人口を調べる

まずは候補エリアの商圏(商圏:ターゲットのエリア範囲)半径1km以内での、人口や性別、年代を調べます。パーソナルジムのコンセプトや料金によっても異なりますが、下記ポイントをおさえておけば基本的に問題ないでしょう。

【性別・年代・商圏人口の調べ方】
https://storestrategy.jp/
上記サイトの検索バーに駅名を入力すれば⭕️

【結果から読み取るべきこと】
・性別:パーソナルジムの場合、女性が多いと有利
・年代:30代~40代が多いと集客しやすい

・人口:広告アプローチできる人数のポテンシャル

付近に建っているマンションの状況を調べる

Googleストリートビューや実際に現地へ赴き、実際に建っているマンションの状況を調べましょう。

該当エリアでの年収やチラシ集客のポテンシャルが、マンションの数や高さによってわかるようになります。Googleストリートビューだけだと、更新されていない可能性もあるため、最有力候補のエリアには実際に行ってみてリアルな雰囲気を感じ取るのが1番良いでしょう。

路面の場合:物件の通行人口/日を調べる

路面店を出す場合は、1日あたりの通行人数などを事前に調べておきましょう。

実際にどれくらいの人にアプローチできるかがわかるようになります。

パーソナルジム物件の探し方

ご自身で目星をつけて物件を探すパターンと物件探しまで完全に任せる2パターンがあります。それぞれ詳しく解説いたします。

テナント特化ポータルサイトの活用

ご自身で探すパターンとして、テナント特化のポータルサイトで検索することが挙げられます。テナントポータルサイトはいくつかありますが、不動産屋業界の方は共通して「at home」をおすすめしています。

at home:https://www.athome.co.jp/rent/03/

ただ1つ注意点として、問い合わせ先は不動産仲介会社になるため、仲介手数料などの料金が安くなることは基本的にありません。

次に紹介する“パーソナルジム物件に詳しい不動産仲介会社”に探してもらった方が、結果交渉もうまく行きやすくなることが多いです。

パーソナルジム物件に詳しい不動産仲介会社に任せる

先述した注意点や、立地、経営アドバイスなども踏まえたアドバイスを、通常の不動産屋さんは知りません。しかし、パーソナルジム業界に詳しい不動産屋であれば、諸条件の交渉や物件提案時に”本当にパーソナルジムが開業できる物件”を紹介してくれたりと、メリットがたくさんあります。

また、at homeなどに掲載されている物件についても、不動産屋共有のデータベースがあるため、どの仲介会社でも基本的に全て紹介できることになります。

そのため、パーソナルジム開業を初めてする方や時間を短縮されたい方は、パーソナルジム物件に詳しい不動産仲介会社に依頼することをおすすめします。

不動産仲介業者の活用方法

パーソナルジム物件探しは、業界に精通している不動産屋に依頼したほうが良いことは先述しましたが、依頼する際にどう活用していけば効率が良くなるかを事前に知っておくと今後の交渉などが格段にやりやすくなるのでご紹介していきます。

立地候補をある程度決めて、複数エリアで探してもらう

よく「池袋周辺でパーソナルジム物件を検討しています」といった依頼の仕方をされる方がいますが、少しもったいないです。

先述した通り、パーソナルジムが開業できる物件は制約が多いため、テナント物件の中でも非常に少ないのです。そのため、事前にいくつかエリア候補を決めたうえで、「池袋を中心とした沿線前後5駅と、できれば上野駅沿線前後5駅の中から、条件に合う物件を調べてほしい」などの依頼をすると、物件の候補を広げることができます。

できるだけ細かく条件を指定する

賃料の条件や、求めている物件の情報は事前にできるだけ多く指定しましょう。内見後にミスマッチしてしまうとお互い時間の無駄になってしまうので、できるだけ細かく指定しておきましょう。

【最低限出したほうが良い条件】
・オープン予定時期
・エリア候補(3つ程度)
・駅徒歩条件
・賃料上限
・広さ下限(坪数)
・絶対に欲しい条件
・マシンの重量が耐えられるか
・希望の天井高

賃料や礼金ではなく、仲介手数料を交渉する

パーソナルジムの物件はそもそもあまりオーナーからの印象は良くはないため、審査が通りにくいです。その上でさらに賃料や礼金の交渉などを入れてしまうと、余計に煙たがられてしまいます。

そのため、不動産仲介会社の仲介手数料を1ヵ月から0.8ヵ月程度であれば交渉は簡単にできるかと思いますので、仲介手数料から交渉を進めてみることをおすすめします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

パーソナルジム物件の探し方を今後の運営や集客を踏まえたうえでポイントを解説させていただきました。

パーソナルジム物件探しのお役になれていれば大変光栄です。

素敵なパーソナルジムを開いてください!

【小さなカフェ向け物件とは?】テナント選びのコツとチェックポイント!

こんにちは!ミセギメジャーナルです。

今回は、「内見するとき、何をチェックしたらいいの?」「カフェに向いているテナントってどんな感じ?テナント選びのコツってあるの?」このような疑問にお答えします!

この記事は自分サイズの小さなカフェ、またはコーヒーショップ開業したい方向けです。

そのような店舗向けのテナント選びのやり方を解説します。

小さなカフェ向けの物件とはどんな感じ?

何を主力商品にするかによって、向いているテナントは異なります

店内喫茶などイートイン中心の場合

通常のカフェ業態はこれです。家賃を抑えるために2階以上のフロアのテナントでも良いでしょう。キッチンが必要となりカウンター内の広さも確保しなければいけません。窓からの景色など客席の雰囲気も重要になります。

コーヒー豆や雑貨などが中心の場

食品や物販中心のお店も、立地が命です。

人通りのある場所

1階の路面店

がマストではありませんが、有利な条件です。店内喫茶席を設ける場合もあり、必要とされる広さはお店によって異なります。

テイクアウトが中心の場合

コーヒースタンドはこれですね。ドリンクやフードなどテイクアウトが中心でしたら立地が命。駅からの距離は離れていても良いですが

人通りのある場所

1階の路面店

がマストな条件です。業態から、必然的に狭いテナント物件となります。

絶対失敗したくない!テナントの選び方のポイント

小さい自分サイズのカフェやコーヒーショップを開業する場合、小さいテナントを選んでテイクアウトや物販を中心にして店内喫茶はおまけ程度これが、リスクを最小限にするやり方です。店内喫茶を中心に考えると、リスクが大きいんです。

客席の席数は少なくてOK

なので、小さいテナントでも構わない

すると、坪単価の高いテナントでもOK

必然的に、良い立地に出店できる

その為、人通りが多い場所や、1階路面店になる

だから、集客が簡単

結果、売上が上がる

しかし、狭い店舗なので人をあまり雇わずに済む

ランニングコストが抑えられる

あとひとつ、とても良いポイントがあります。それは、テイクアウトや物販は、席数に関係なく売上が積み上がっていくので、売上の上限が高いこと。店内喫茶だと満席になったら、それが上限ですから、この差は大きいです。

初期費用を抑えるためには?

カフェの開業資金の大半がテナント物件の取得費用内装費用この2つに消えていきます。この2つを抑えることができれば初期費用はものすごく安く済みます。そしてこの2つの費用を抑える最大のポイントは、「狭いテナント物件を選ぶこと」だから、テイクアウトや物販中心に商売を考えることをおすすめします。また、さらに内装費用を抑えるためには、前テナントの残置物や建物の共用の施設が使えるか?これがポイントとなります。エアコンやトイレなどが既に設置してあれば、内装費の負担がかなり抑えられます。こんな感じで、「初期費用を抑えられるテナント選び」をまとめると、狭いテナント物件を選ぶ前テナントの残地物を活かす建物の共用(特にトイレ)施設を活用すると、なります。では次に、実際にテナント内見時に見るべきチェックポイントを解説します。

テナント内見でのチェックポイント

内見時はいろいろなものをチェックでき、さらに不動産屋さんに希望を伝え交渉するチャンスです。その機会を最大限に活かすためにやるべきこととチェックポイントをまとめました。

内見時やること①図面にサイズを記入する

内見時にはメジャーを持っていきましょう。部屋のサイズを測り、正確な図面を作ります。柱などの出っ張りのサイズ入り口などのドアのサイズまで正確に。内見後すぐに設備などのレイアウトを決めて設置する家具類のサイズも出します。「このタイミングで早すぎない?」と、思われるかもしれませんが、テナントの契約が内定したらすぐに内装業者との打ち合わせを進める必要があり、そのときには必要な情報です。契約したら家賃が発生します。内見からは、スピード勝負です。

内見時やること②ライフラインの確認

ライフラインの、ガスは引かれてきているか?電気の容量は何Aか?通常電力のほかに、動力は来ているか?上下水道の位置は?これらをチェックします。特に重要なのは動力。動力とは3相200Vのことです。業務用エアコンやソフトクリームマシンなど多くの電力を必要とするマシンを動かすのに必要な電源です。動力を必要とするマシンの導入がなければここは考えなくて構いません。動力を必要とし、でも動力が来ていない場合、電力会社に申請して工事をする必要があります。そうなると期間は1ヶ月以上、費用も最低でも20万はかかります。

内見時チェックポイント①前テナント残置物

前テナントさんの残置物は活用させてもらいましょう。通常、テナントの退去時には「原状回復」しなければいけません。これはテナントを元々の姿に戻して退去するということ。多くが、コンクリート剥き出しのスケルトンになります。しかし、まだスケルトンにしていない場合は交渉が可能です。

トイレ
入り口のドア
エアコン
照明
床や壁
カウンターや戸棚など造作物

活用できそうなものは、残してもらうよう交渉します。

内見時チェックポイント②契約内容

内見時には不動産屋さんも立ち会いますので、契約内容を確認しましょう。普通契約か、定期借家か?定期借家だと、契約期間が終われば終了です。更新できるかは、大家さん次第。大家さんに有利な契約で、こちらにはリスクがあります。保証金は何ヶ月?飲食店テナントの保証金は10ヶ月が多いです。まれに4ヶ月など少ないテナントもありますが、その場合は集客に難があるなど、リスクが潜んでいる可能性があります。フリーレントは?契約日から半月〜2ヶ月程度、「フリーレント」といって家賃がかからない期間を設定できる場合があります。契約からオープンまで、準備に時間がかかる為の救済措置です。ただしこれも大家さん次第。交渉してみましょう。物件に申し込む競合他者がいなければ、応じてくれる可能性は高いです。

内見時チェックポイント③店入り口

お店の入り口は超重要です。集客に大きく影響する部分ですし、内装でお金がかかる部分でもあります。

間口の広さ 間口は広ければ広いほど良いです。それだけ、存在が道ゆく人からの注目を集めます。また単純に、間口が広いと店に入りやすくお客様も安心して入店される傾向があります。

ドアのつくり ドアも重要で、思い片開きのドアではなく、3枚以上のスライドドアで開けっ放しで営業するのが最高です。

テントや袖看板の設置 入り口上にオーニングテントを設置できるか?看板を設置できるか?設置できるとしたら、どのくらいまで前に張り出してよいか?このへんもチェックしましょう。

内見時チェックポイント④建物共有部分

建物の共有部分をどの程度使用できるか、非常に大きいポイントです。

建物共用のトイレ

共用トイレがあって使えるとメッチャクチャお得です。

設置費用がかからない トイレの設置には費用がかかります。トイレ用に部屋も設置、排水や電源、手洗いシンクなど、色々と物入りです。

トイレにスペースをとられない トイレだけで0.5坪くらいとられるので、痛いです。さらにレイアウトによっては仕切りや通路などでスペースをとられます。

掃除の手間がかからない 共用のトイレはビルの管理会社側で掃除をしてくれます。

特に狭くて小さいテナントはトイレのスペース確保が本当に大変です。お店のお客様も共用トイレが使用できるか、確認を忘れずに。

建物共用スペース

店や建物の周りでスペースがあれば、そこに看板やベンチなど設置できないか、聞いてみましょう。看板はもちろんですが、ベンチを置ければ影響は大きいです。それだけ席数が増えるということだし、外のベンチに人がいると繁盛店のように見え人が人を呼んでくれます。集客効果も高いんです。

テナント選びのチェックポイントとコツのまとめ

小さなカフェ向けのテナント選びのコツですが、まとめると

狭くて小さい

でも立地は良い

1階路面店

間口が広い

エアコンなど残置物がある

建物共用トイレがある

これらを満たしてくれると初期費用も抑えられランニングコストも抑えられでも、大きな売上をつくることができ、カフェ開業を失敗するリスクを極限まで抑えることができます。小さくはじめて、
もうかったらお店の規模を徐々に大きく「リスクを少なく、でもスピード感がある」そんな感じのやり方が今の時代に合っているのではないでしょうか?

今回の記事は以上です。ここまでお読みいただきましてありがとうございました。

飲食店の席数の目安は?席の種類や配置する際のポイントも紹介

こんにちは!ミセギメジャーナルです!

飲食店の席数は、売上を大きく左右しますよね。

店舗の規模に対して、どのくらいの席数が目安なのでしょうか?

本記事では、飲食店の席数の目安を解説します。また、席の種類や配置するときに考えたいポイントなどもご紹介するので、店舗の開業や移転を検討してる方は、ぜひ参考にしてください。

飲食店の席数の目安

飲食店の席数の目安をご紹介します。店舗の広さや、従業員に対しての適正な席数の目安なども提示していますので、ぜひ参考にしてください。

厨房とフロアの割合

飲食店では、厨房と厨房以外のフロアに分けられます。厨房以外のフロアで席数を考慮しなければなりません。

まずは厨房と厨房以外のフロアの割合の目安を把握しましょう。

レストランやテイクアウト専門店の場合

厨房:3~4割

厨房以外のフロア:6~7割

セルフサービスやファーストフード店

厨房:2~3割

厨房以外のフロア:7~8割

接客や調理に時間をかけない業態ほど、厨房以外のフロアの割合が大きくなり、席数を増やせます。

カフェやファーストフードなど、単価の低い業態ほどなるべく多くの顧客を入れて、回転率を上げる必要もあるからです。

ただし、提供するメニューやコンセプトに応じて、厨房に必要な面積や設備は異なります。厨房の割合を小さくしすぎると、調理から食事の提供までの時間がかかってしまう恐れがあるので、注意しましょう。

1坪あたりの席数

次に、1坪当たりにおける席数の目安を紹介します。座席に使える坪数×席数で席数の目安を計算することができます。

フルサービスの高級レストラン(イタリアンレストランなど)

1坪:約1席

フルサービスのレストラン(ファミリーレストランや居酒屋など)

1坪:約2席

セルフサービス店(ファーストフード店など)

1坪:約3席

例えば、全体の面積が50坪のファミリーレストランの場合、厨房以外のフロアを7割とします。

7割=35坪なので、35坪×2席と考えると70席です。

しかし、通路、トイレなどのスペースも必要なので、フロアの隅々に席をレイアウトできません。

共用部のスペースも配慮して、間取りや席数を検討してください。

従業員に対する席数

従業員1人当たりの席数からも、目安を計算できます。

メニューや接客の方針などによって、必要なスタッフの数は変動しますが、一般的な飲食店において、スタッフ1人当たり5-10席程度です。

フルサービスの場合、席数に対して従業員の人数を少なくしすぎると、調理や接客に時間がかかり、顧客を待たせてしまいます。

顧客満足度が下がると、リピーターと売上の減少に繋がるので注意しましょう。

テイクアウト専門のファーストフード店なら、単価は低くても、接客の時間が少ない分だけ、従業員の人数を減らすことができます。利益率を上げるために、人件費と顧客単価、回転率を検討しましょう。

席の種類や特徴

飲食店の席には、さまざまな種類があります。飲食店の業態やコンセプトに応じて、適切な席を配置することが大切です。

席の特徴を理解して、適した業態を確認しましょう。

テーブル席

テーブル席は、テーブルに独立した椅子が設置される席の種類です。

椅子は、ソファや固定されたベンチの場合もあります。

後に紹介するボックス席との違いは、

・テーブルを区切る仕切りがない

・テーブルを移動させられる

ことです。

可動式テーブルを配置すれば、使用されない椅子を他のテーブルへ移したり、テーブル同士を繋げたり、顧客の人数によって柔軟に席数を調整できます。

また、イベントや貸し切りに応じて、テーブルと椅子を撤去することもできます。

一方でテーブル席は広いスペースを使用するため、配置できる席数が限られます。奇数のグループ客が使用すると、空席が生まれる点もデメリットになります。テーブル席だけをレイアウトすると、グループ客の滞在時間が伸びて回転率が悪くなる恐れもあるので、注意しましょう。

個室

個室席は、壁や建具で仕切られた席の種類です。完全に仕切られていない半個室タイプや、壁や建具で完全に仕切られた完全個室のタイプがあります。個室席は、焼肉店やフレンチレストランなどの業態の飲食店に適しています。

プライベート空間をレイアウトできるため、顧客がくつろいで飲食しやすく、客単価を上げることができます。

しかし、回転率が低くなりやすい点が、デメリットです。またテーブル席やボックス席よりもスペースを要するため、完全個室をレイアウトすると席数が少なくなります。

カウンター席

カウンター席は、横長の台にひとり掛けの椅子が配置されている席の種類です。一般的な飲食店のカウンター席には向かい合う椅子が配置されず、厨房に面した壁沿いや窓際などにレイアウトされます。幅広い業態の飲食店に導入できる席です。

テーブル席に比べると、カウンター席には1人ずつ座れるため、ひとりで飲食したい顧客からのニーズがあります。

しかし、カウンター席同士の距離を近づけすぎると、狭く感じてしまいます。

ボックス席

ボックス席は、パーテーションや腰壁で区切られた対面式の席の種類です。

ファミリーレストランや回転寿司店、焼肉店など、ゆっくりと飲食を楽しめる業態の飲食店に採用され、壁際や窓際にレイアウトされていることが多いです。

テーブル席との違いは椅子の背もたれが高い点や、座り心地の良いソファが設置される点などです。

通路側に目隠しを設置することで、半個室のようにデザインすることもできます。家族の食事会や女子会などを目的とするグループ客に人気の席です。

しかし、テーブル席と同じく、2~3人の少人数グループがボックス席に座ると、空席が生まれるデメリットがあります。

少人数に対応できるカウンター席や、可動式のテーブル席をレイアウトにいれることを検討しましょう。

席の配置で考えるべきポイント

配置する席数を計算できたら、安定した売上を獲得できるように、席の配置と同時に考えるべきポイントを押さえましょう。

席の種類を組み合わせる

まず、席の種類をバランスよく組み合わせて配置することがポイントです。

配置される席の種類によって、顧客の滞在時間や回転数が変わり、売上に影響するからです。

一般的に個人で利用されるカウンター席の滞在時間は短いため、回転率が上がります。しかし、グループで利用されるテーブル席やボックス席、個室席を増やすほど、回転率を上げにくくなります。

グループ客を案内できるようなテーブル席やボックス席、個室席に加えて、1~2名で来店する顧客に対応するためにカウンター席を配置することを検討しましょう。

売上を伸ばすためには、滞在時間と回転率を計算したうえで、席の種類を組み合わせることが重要です。

単価を上げる

また単価を上げる点も、飲食店の席を配置するときに考えたいポイントです。席数を増やせない場合には、原価率やメニュー、サービスを改善して、客単価を上げましょう。

例えば、メインとサラダやドリンクなどのサイドメニューを合わせたセットメニューを開発すれば、滞在時間を変えずに客単価を上げることができます。また、原価率の低いメニューを開発して、利益率を上げる方法もあります。

回転率を上げる

そして、回転数を上げる点も欠かせません。席で食事をしていない待機時間を短くすることが必要ですので、次の点を検討しましょう。

・セルフオーダー、テーブル会計などのシステムの導入

・従業員の数

・調理、配膳、片付けの方法

注文から片付けまでにかける時間を短縮できるように、必要な従業員の数やシステムなどを導入しましょう。

しかし、しっかりと利益を確保できるように、人件費やシステムの導入にかかる費用などを計算してください。

まとめ

本記事では、飲食店の席数の目安と席の特徴などを解説しました。

売上を左右する席数は、目安を基によく計算して配置することが大切です。

自分の店舗のコンセプトや規模に合わせた席数を確保するために、紹介した席数の目安を参考にしてくださいね。

エステサロンを開業するための開業準備とは?

こんにちは!ミセギメジャーナルです!今回は『エステサロンを開業するための開業準備とは?』にして解説します!

テナント探しにかかる時間はどれぐらい?

テナント探しには5つの段階があります

テナントは、不動産屋さんで契約をするのが一般的。個人の住まい探しでも同じですね。個人の住まいなら「今日は家を決めよう」と思った日に不動産屋さんに飛び込んで、条件を相談していくつか内見すれば決められます。

でも、良いお店をつくるなら、不動産屋さんに行くのは最後の段階。それまでにやっておくべき準備やステップがあります。次の5つのステップを考えてください。

STEP①広く情報収集して賃料相場をつかむ

STEP②出店する街を決める

STEP③出店する街を歩いて調査する

STEP④インターネットで物件情報を得る

STEP⑤いよいよ不動産へ行く!

この5つのステップで4ヶ月くらいはかけるんだ、と思ってじっくり探すのがおすすめです。だいたい開店の2か月前くらいに物件を契約して、内装の設計や工事に入りますから、お店をつくるには半年くらいはかかるものです。

検索して地図などにメモすれば把握しやすい!

まずはステップ①、広く情報収集しましょう。「この駅のある街でお店を出したい」というイメージはあっても、そのまま駅前で物件探し、と考えるのはまだ早いです。その駅近辺や両隣の駅などのテナント物件について、まず一度ネット検索して賃料の相場をつかみましょう。

駅から少し離れればどれくらい安くなるか、同じビルでも1階と2階ではどれくらい違うのか。隣の駅の方が実は有利ではないか? など、たくさんの物件情報に目を通していきましょう。

その際、近隣の地図を用意して、「ここはいくら」「こっちならいくら」と地図に書き込むのが大切。ただただネット検索していると、「うわ、どこも高いなあ」という印象だけが残って、疲れてしまいます。
地図に書いていけば記録が残り、客観的に眺めることができるので、「あれ、ここはさっきより安いな、駅から少し離れたからかな」と観察できるようになります。

出店する街が見えてきたら実際に街に行ってみる!

ネット検索で自分の中に地図ができ上ったら、ステップ②、出店する街を絞り込みましょう。「最初は資金も少ないから少し駅から離れて、このあたりは家賃が安そうだし、どうだろう?」と2、3か所に絞っていきます。

ステップ③、少し目星がついてきたら実際に街に行ってみましょう。人の流れがどちらからどちらへ流れているか。年齢層など来てほしいイメージに合うお客様が多く住んでいそうか。お客様の「供給源」となる団地や住宅街がどのあたりにあるか? そうしたポイントを見ていきます。

駅から離れたところでも、スーパーマーケットがあって意外に人の流れが活発だな、といったことが見えてきます。こうした印象は時間帯で変わったり、平日と週末でぜんぜん違うということもありますから、曜日や時間帯を変えて何度も行ってみます。

もちろん、良いテナントビルや、ライバル店の存在も確認しましょう。詳しくは、下のリンクをクリックしてみてください。

インターネットで物件検索

ステップ④、こうして相場や街の感覚をつかんでから、改めてインターネットで物件探しをしていきましょう。最初に検索した時と違って、「この場所の割には高いなあ」とか、「あのスーパーの近くだから良さそう!」など、判断材料がいっぱいできているはず。

でもネットの情報は見比べにくいもの。たくさん画面を開いては閉じてを繰り返していると、何がなにやら分からない!という感じになってきます。

プリンターを持っているなら、物件のページをどんどんプリントアウトして、物件の注目ポイントを赤ペンで丸囲みしていきましょう。それを机に並べて比較していけば、落ち着いて見比べることができるようになります。

たくさんプリントアウトするのはもったいない!と思う場合は、パソコンの画面でスクリーンショット(画面を画像で保存すること)をとってワードなどのソフトに貼り付けていきましょう。

不動産屋さんに行く前に決めておくポイント

ステップ⑤、この物件がいいな、と思えるものがいくつか見つかったら、いよいよ不動産屋さんに行くことを考えていきましょう。

でも、物件のプリントアウトを持って「これください!」なんて言いに行くのではなく、条件をしっかり話して、不利な点がないか、よく見極められるように準備しておきます。次の3つのことをしっかり紙に書いておきましょう!

✔️①エステのベッドは何台置きたい?

✔️②いつ頃までに開店する予定?

✔️③初期費用と賃料はどこが限界?

①はエステティックサロンにとって、「物件の広さ」を決める一番の基準です。ちょっと狭いけど安い! なんて物件があったとき、「ベッドはぜったい2台置く」ということを忘れて契約してから、しまった! とならないようにご注意を。

②は、不動産屋さんまで来ているのですから、あと3~4ヶ月で開店するはず。これは「だいたいいつ頃」と伝えられるようにしましょう。いつオープンでも構わないけど良い物件があれば、なんて人には、不動産屋さんだって真剣に「良い物件を紹介してあげよう」と思ってくれるはずがありません。

③もしっかり紙に書いておきましょう。物件選びで失敗しやすいのは、考えていたよりもちょっと高すぎる物件が魅力的に見えてしまうこと。「この広さ、この立地、最高!」なんて思ってついつい決めてしまいがちです。

坪2万5千円まで、と考えているなら、坪2万円の物件から見ていくこと。最初から2万5千円と不動産屋さんに伝えると、2万8千円や3万円の物件でも「まあ何とかなる」と思ってしまい、保証金や内装費、冷暖房費などがびっくりする金額になってしまった、というのは物件選びで一番気をつけるべきポイントです。

テナント探しに成功したい!ポイントとは?

エステサロンは水をつかったり、照明や冷蔵庫、冷暖房などで意外に電気も使うもの。洗濯機、乾燥機も標準装備です。水道工事のしやすさや電気容量など、チェックポイントはたくさんあります。
道を歩いている人に気づいてもらいやすい店か、その人が「良い感じのサロンができているな」と感じてもらえる外観か。

サロンづくりの本やホームページをしっかり見てチェックリストをつくって内見に臨むと良いでしょう。

でも実は、一番大切なのは、不動産屋さんが一生懸命に対応してくれることです。なかなか借り手がなくて困っている物件を出してくるのではなく、「このお客さんの考えているお店にぴったりの物件はこれだ!」と考えてくれるかどうか。

そのためには、その気持ちを引き出すだけの準備をしていることが欠かせません。夢物語ではない資金計画や店舗イメージ、集客方法など考え抜いて不動産屋さんの扉を叩くようにしたいものです。

ミセギメでも実際、これからお店をスタートさせるという方から相談をいただくことがあります。多くのお店にご協力してきた経験をご提供できるかもしれません。ぜひミセギメご相談ください。